久恒啓一「図解塾」入門編第1期をスタート。

夜は久恒啓一「図解塾」入門編第1期の初回を20時から22時まで開催した。登録人数は20名、参加者は17名でスタート。

入れない人も数名いたと後で気づいた。もう少し丁寧な告知が必要だったことは反省点。橘川さんからのアドバイス「ちょっと久恒さんの声がかすれて聞きづらい時がありました。あと、講義するときは、顏が画面中央にあった方がよいと思います。マイクとカメラの調整が必要かと」をもらった。なるほど。毎回進化を重ねよう。 

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以下、終了後の書き込みから。

  • ・【久恒啓一図解塾でカルチャーショック】。このたび図解コミュニケーション全集の第一巻を発刊された久恒 啓一先生zoom直伝の図解塾。6回コースの第1回が本日開講されました。私が師と仰ぐ方々の共通点は、「ヨコ文字をタテにしてありがたがる」コピペ系権威主義者ではなく、自らの知恵と経験で独自のヴィジョンと方法論を築き上げていることです。久恒先生は、かつてJALで要職を務めていた頃、コミュニケーション分断の根本原因は、業界・社内方言を多用した難解な長文にあると看破。独自の図解コミュニケーションの体系を確立されました。その独自性が野田一夫先生に認められて、宮城大へ、そして多摩大へ。同時に、企業から官公庁まで請われて、自分の頭で考えることを忘れたリーダーたちに、図解で喝を入れ続けてきました。そして、今夜は私が「喝」を入れられる番です。図解塾に集まったのは、大学教授、経営者、大企業の企画リーダー、コンサルタントなど知的な猛者ぞろい。それでも、たった2行ほどの文章を図解するのに苦戦して、出てきた図解はバラバラでした。まさに、コミュニケーションのむずかしさを実感したのでした。多摩大学で久恒先生の講義を受講した際に仰天した、講義を聴きながらリアルタイムで図解メモを取っていく能力を身に着けたいと参加した私。その道はるかと思いつつも、今回の全集にあった「A4用紙1枚に世界や宇宙が見える」境地にいたれるよう頑張ります。
  • ・講義、受講生の皆さんの様子、ワークともとても参考になりました。#図解塾第1回ワーク【感想】・自分が適当だということをよく体感出来た。・久恒先生の想定外のラディカルさが心地よいほど刺激的でした。・論理と関係と構造化をまず、図解出来るようになりたい。そして、論理と関係と構造を超えたものは、何なのか?を見てみたい!と思いました。 (橘川さんはそれが闇だと言いそうですが。笑)ワークも初期版と校正版を上げておきます。仕事の説明は、もう少し時間ください。
  • ・マイホームを選ぶ際の条件として、便利、安心、快適という三つのカテゴリーに分類してみました。
  • ・本日はありがとうございました。図を考えて作れてないことを実感しました。この2ヶ月学び、仲間に理解され、行動に移してもらえる事業計画図を描きます。
  • ・本日はありがとうございました。課題の住宅選びのポイントです。講義中のときから、災害に強いと価格を加えました。よろしくお願いします。
  • ・久恒先生、みなさま、本日はありがとうございました。課題の図解を掲載します。今日の感想は書き出すと長くなりそうでして、代わりに図解コミュニケーション全集の感想メモから一文。「読み手に自由を許すのが文学、読み手に意図を通すのが図解」こんな仮説を立ててみました。引き続き、よろしくお願いいたします。
  • ・本日はありがとうございました。・図解が、人間が生きる上で極めて重要な「意思疎通」全般に有用だということがよく分かりました。・図解の良さがこれでもかとでてきたので、その全体像を図解したいと思いました(久恒菌の症状でしょうか)・まずは1日1図を書いて人に見てもらうところから始めようかと思います
  • ・本日はありがとうございました!!とても興味深く勉強になりました!もっと理解を深めたいと思います。今後とも宜しくお願い致します。
  • インパクトがあったのは正しい図はない。人が進化すると、図も進化するという点です。つまり自由に描けるということ。自由だからこそ戸惑うこともありますが、
  • シンプルに分かりやすく自分らしくまとめる練習をしたいです。あらゆるものを図にまとめる習慣をつけたいです。
  • ・以下、感想です。・他の方の図を見ると、自分とずいぶん違うのが出てくるのはやはりおもしろい。・自分の意見が入っていないから文句がでるというのはまったくその通りだと思います。・図解はアメリカにないってのがいいですよね。・今回の課題文みたいな文章だと、「なんかいろいろなものが足りないな」というところが見えてきてしまい、どんどん足りない語句を足したくなりました。・図解しながらビデオ会議できるようになると、ネットでの会議もすごく便利なのになーとあらためて思いました(いまはまだスピードが追いつかずできていません。)。
  • ・本日の受講体験としては、ZOOMであればいろいろな受講生の顔が見えるという(教室形式では後ろ姿と横顔しか見えない)新鮮な感じでした。研修講師の時にはあまり感じなかったので、面白い体験です。10数年ぶりに久恒先生の講義を拝聴できたので、これもまた新鮮に感じました。図解は技術ではなく、思想である。との冒頭の宣言が、以前よりもこの「図解」に関する先生の認識が高まっていると強く感じました。次回も楽しみです(^^)今後ともどうぞお願いいたします。
  • 「図解」のパワー(魅力)、改めて具体的な事例も通じて分かり易くご説明頂き、実感しました。 今後も出来る限り時間を調整し参加させて頂こうと思います。 引き続きどうぞよろしくお願い致します。

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朝:近藤秘書とZOOM会議。

午後:大学のFD研修会。秋学期の「完全面接授業(オンライン併用型)」に向けての具体的なやり方の講習会。リアルな授業を中心に行い、それをオンラインで同時に流す。単位制度の実質化にも挑む方針。

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 「名言との対話」。9月9日。高木彬光「推理には、どこか前人未到のアプローチがなければならない」

高木 彬光(たかぎ あきみつ、1920年9月25日 - 1995年9月9日)は日本推理小説作家

青森中学から四修で一高理科に入学。京都帝大工学部冶金学科卒業。中島飛行機に就職するが敗戦で失職。二人の易者に中里介山に骨相が似ているとのすすめで小説を書き、長編『刺青殺人事件』が江戸川乱歩に認められ、推理小説作家として1948年にデビューする。私生児であったこともあり、故郷には愛着は感じることはなかった。

 代表作に『能面殺人事件』(1950年、第3回探偵作家クラブ賞受賞)、『わが一高時代の犯罪』(1951年)、『人形はなぜ殺される』(1955年)、『成吉思汗の秘密』(1958年)、『白昼の死角』(1960年)、『破戒裁判』(1961年)など。主要作品に登場する探偵は神津恭介である。

1948年から1978年まで30年間にわたり、途切れることなく作品を発表し続けた。その膨大な作品は、いくつかの全集に集約されている。『神津恭介探偵小説全集』(全10巻)。高木彬光長編推理小説全集」(全17巻)。「高木彬光名探偵全集」(全11巻)。「名探偵・神津恭介シリーズ」(全17巻)。春陽文庫版「神津恭介傑作推理」など。江戸川乱歩は、親友の山田風太郎、論敵の大坪砂男とともに戦後派五人男と呼んでいる。

新装版『邪馬台国の秘密』(光文社文庫)を読んだ。2千字しかない『魏志倭人伝』をいかに読みとくかで諸説が誕生する。高木は合理性と前人未到のアプローチという方針で、30日、実働300時間で420枚を書き上げる。

大女王卑弥呼の墳墓は宇佐神宮の本殿がある亀山にあると結論づけている。その墳墓は前方後円墳である。魏使は宗像神湊に上陸して、豊前・豊後の「豊の国」に到着。宇佐神宮の三殿は応神天皇、比売大神、神功皇后の並列で、比売大神が卑弥呼であったと推理している。その一枚岩の石棺は中津の耶馬渓で採取されたものであろう。大相撲力士の豊国、豊山を輩出した中津出身の私には興味深い結論だった。この本を携えて、次の帰省時には宇佐神宮を訪問したい。

推理小説作家たちのキーワードは「前人未踏」ではないだろうか。そのために死力を尽くして頭脳を酷使するのであるから、大変な仕事だと敬服する。高木彬光も誰も考えなかった物語を創造する作家だ。私は推理小説はあまり読まないできたが、ファンたちは作家の想像力と創造力に痺れるのだろうと納得した。