「はみ出し力」の衰退が問題

ぶらタモリ「飛騨高山」の「カミオカンデ」を見た後に、遅れてYAMI大深呼吸学部の橘川さんの講義を覗く。

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大阪:大阪発のものが多い。回転ずし。オムライス。インスタントラーメン。スーパー・マーケット。100円ショップ。しゃぶしゃぶ。レトルト。ミックスジュース。串カツ。ノーパン喫茶レイコー。、、、。東京はシステム化し、全国に展開。1980年代のバブル以降東京化が進行した。大阪維新の会阪神タイガース。バクガイ。大阪のメシはなぜうまいか。目の前の客が対象。客が育てる。街が育てる。中国の管理主義の危機:信号無視、立小便などはこの10年でなくなった。億単位の監視カメラ。コロナの追跡。管理されると楽。人間の本質である「はみだし力」の衰退へ。ショートムービー。KOTOBA(英語版深呼吸)。マクドナルドハウス。、、、、、。

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図解塾:12月から続編をやろうか。月2回。3か月コース。

クラファン:「全集」第2巻の内容を考える。

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ヨガ1時間:鼠径部。膝。足首。ねじり。呼吸。、、、

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「名言との対話」11月14日。塩見孝也「たかが駐車場、されど駐車場」

塩見 孝也(しおみ たかや、1941年5月22日 - 2017年11月14日)は、日本の新左翼活動家、赤軍派議長。

広島県尾道市で医師の家に生まれる。京大時代に学生運動に没入。共産主義者同盟(ブント)の活動家となり、1969年に共産主義同盟赤軍派を結成し議長になる。1970年逮捕。よど号ハイジャック事件の首謀者である。

塩見孝也『革命バカ一代 駐車場日記 たかが駐車場、されど駐車場』(鹿砦社。2014年11月刊」)という不思議な本を読んだ。

20年の府中刑務所での獄中生活を経て17年経った67歳から73歳までに経験した清瀬市の駐車場管理人のとしての労働の記録である。時給950円、月収約5万円だ。

一隅を照らすに過ぎない労働。大きな物語ではない、本当の労働者とはどんなものなのか、マルクス主義の思想を試してやろう、そういう考えで働く。そこで、傲慢、世間知らず、非常識人、浦島太郎、観念的、異常人という自分を知ることになった。

労働における達成感。、、今まで体験していなかった。労働の喜び。幸福感。安堵感。生産につながる達成感。このような理解なくして民衆解放への道など拓けようがない。独立自尊のプライドを育む庶民、、。そして自分は実務を蔑視する思想の持ち主であることを自覚する。仲間との連帯感。相互理解。相互扶助。友愛関係が育つ協働。労働をすることでわかる自明のことをようやく知るのだ。その上で、人員削減や80歳定年などのテーマで当局と闘っていく。

竹内結子の名が出てくる。大成してゆけば、マリア・テレサジャンヌ・ダルクのような人柄になる素質があると演技に感心している。2020年9月27日に40歳で自死した人ではないか。

日テレ「ダンダリン 労働基準監督官」をほめている。原作者の「カバチタレ!」のとんたにたかし、こと田島隆に会ってみたいと述べている。その延長線上なのか、2009年6月に私が大学院の教え子たちとつくった『図解資本論』について、出版社を通じて「よくできている。会いたい」と言ってきたことがある。大学の同僚に相談したところ、「伝説の人。恐ろしい人」というイメージから 止められて会わなかった。その時に、塩見のSNSでの活動や発言をみたことがある。まだ元気で革命運動を続けているのかと敬意を交えながら苦笑したことを思い出す。

2010年2月20日朝日新聞夕刊「革命家が知った 働く喜び「よど号事件」の元赤軍派議長・塩見孝也さん」では、「これまでの歴史を清算して生き直して死ぬ」と語っている。「焦らず、長期持久で、自足・自得しつつ闘っていこう」、「団塊全共闘世代よ、経済闘争を社会政治闘争として闘え」というメッセージもある。塩見孝也の革命家としての歩みは、道を究める営為であり、最後まで修行という考えであった。何か滑稽感も漂うが、こういう人生もあるのだ。人はさまざまだ。

革命バカ一代 駐車場日記

革命バカ一代 駐車場日記