映画『感染列島』。高幡不動。ZOOMフェス。VRのオキュラス講座。

2009年の 映画「感染列島」をアマゾンプライムビデオでみた。

 日本列島が正体不明のウイルスにやられ、パニックに陥る。現在進行中のコロナ禍を予言している映画だ。半年で感染者は3950万人、死者は1120万人という大惨事になる。ワクチンができやがて平和を取り戻すのだが、病院での感染者、医師、看護師らが織りなす惨状を垣間見ることができた。こういうことが今、現実になっているのだろう。

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高幡不動金剛寺大日堂を見学。この寺は真言宗の別格本山。

大日如来の左右の後藤純男画伯の襖絵「桂林山水朝暘夕粧」が素晴らしい。鳴き龍。

後藤は1930年、仏門の生まれ。山本丘人に師事。「意志あるところに道はある」が信条。

高幡不動金剛寺は、新選組副長の土方歳三菩提寺。戒名は歳進院殿誠山義豊大居士。新選組の隊員の位牌がある。近藤勇組長は貫天院殿純忠誠義大居士。六番隊長の井上源三郎は誠願元忠居士。一番隊長の沖田総司は賢光院仁誉明道居士。

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 京都のオンオフ参加型はじまりフェス(ZOOM)を覗く。

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第3回 Oculus Quest2でVRchat体験しよう!初心者の会の参加。

パスワードの再設定が必要。あいかわらず声がでないステイタス。

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「名言との対話」12月13日。ポール・サミュエルソン「もう経済学は止めた。これからは長寿学(gentology)を遣る」

ポール・アンソニーサミュエルソンPaul Anthony Samuelson1915年5月15日 - 2009年12月13日)は、アメリカ経済学者

 インディアナ州ユダヤ人家庭に生まれる。1940年マサチューセッツ工科大学教授、1953年計量経済学会会長、1961年アメリカ経済学会会長、1970年ノーベル経済学賞を受賞。

サミュエルソンは古典派とケインズ経済学の統合を試みて「新古典派総合」という新たな潮流を生み出した。景気の循環とその波及効果をつかむための精密な理論を構築した。サミュエルソンは数学の手法を使ってケインズ理論の真髄を誰もがわかるように説明した。

経済学の教科書はスミス、リカード、ミルと連なる古典派の重鎮となったマーシャルの『経済学原理』、その教義の致命的な欠陥を指摘したケインズの『雇用・利子および貨幣の一般理論』、その12年後に33歳でサミュエルソンの『経済学』が誕生する。『経済学』は、50年間で17回の改訂を行っており常に最新の生きた教科書であった。経済に関する最上の平易な解説であり、それは卓抜した学説理解能力による。アルバニア語からウルドゥ語まで27カ国語 に翻訳されている経済学の世界的な入門書のスタンダードだ。

 「大事なことは何一つ省かず、正しくない単純化は避けて、基本原理を展開する」というサミュエルソンの野望は、難行といって過言でないと、『経済学をめぐる巨匠たち』(ダイヤモンド社)の中で、著者の小室直樹はいう。

この本では経済学を生んだ思想家のホッブスとロック、経済学の父・スミス、国際経済学リカード、快楽の最大化を論じたベンサムマクロ経済学創始者ケインズ、資本主義を批判したマルクス、資本主義発生のダイナムズムを解き明かしたシュンペーター、経済学を科学にしたワルラス、そして馬にも分かる経済学のサミュエルソンを順番に論じている。

小室は日本人経済学者として、高田保馬森嶋通夫大塚久雄、川島武宜を挙げている。ロンドン大学経済学部教授の森嶋の項ではノーベル経済学賞に最も近い日本人として説明している。ノーベル経済学賞受賞者が日本人から出ないのは、数学が入試から外されたこともあるが、超一流の秀才か、森嶋のような劣等生のみが世界トップになれる世界では、2流の秀才は歯が立たないという。サミュエルソンには独創性がないと論じていた森嶋については、「私の理論は若干の代数的誤りがあったが、それらは森嶋通夫によって修正された」とサミュエルソンが語っているほどの学者だった。私は20代でのロンドン駐在員時代に森嶋教授とは電話で話したことがある。

サミュエルソンの教科書も私も手にしたこともあるが、2000年前後に宣言したという冒頭に掲げた言葉に注目したい。サミュエルソン自身も高齢になって関心が変化したのだろうか。gentologyとgerontologyは、一般的には長寿学と老年学と訳されているようだが、どういう関係なのか。少し調べてみることにしよう。寺島実郎はジェロントロジー高齢化社会工学と訳している。異次元の高齢社会に突入しつつある日本では、あらゆる分野がこれに包摂されていくだろう。自分に何が貢献できるかを考えたい。 

経済学をめぐる巨匠たち (Kei BOOKS)