「漱石の日」:「漱石山房の津田青楓」展。

漱石山房記念館の3回目の訪問。津田青楓展をみてきました。97歳の長寿で、独学の人です。詳しくは別途紹介します。本日は「漱石の日」。

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神保町駅:壁も歩道も古本の街のイメージ。

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 昼食はスペイン料理の「オーレ!オーレ!」で。

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  • 往復で読みかけの兼高かおる『わたくしが旅から学んだこと』(小学館文庫)を読了。実に面白い。
  • 風呂で、犬丸一郎『帝国ホテルの流儀』(集英社新書)を読了。
  •  東京MXテレビの「寺島実郎の世界を知る力」は見れなかったので、見逃し配信をみることにしました。いつから見えるか。
  • 母に電話。

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「名言との対話」2月22日。鈴木萬司「音楽で人を幸せに」

鈴木萬司(すずきまんじ 1923年2月21日ーー2020年8月21日)は、日本の実業家。

浜松出身。尋常高等小学校卒業後15歳で地元の河合楽器製作所に入社し、ハーモニカの製造に従事する。海軍入隊を経て復職した後、1953年に独立して鈴木楽器製作所を創業した。

鈴木は人を幸せにするために、生活や教育の現場において楽しめる生きた音楽とは何かを考えることとし、まずハーモニカの製作に着手する。ハーモニカは個人の指導が難しいという教育現場の声に応じ、1961年に34個の鍵盤を備えた「スーパー34」を発売し、メロディオンと名付けた。メロディーとアコーディオンを組み合わせた名前である。メロディオンは音楽教育に風穴をあけ、文部省の音楽教材基準に位置づけられ、全国の学校で使われるようになる。蛇腹状のチューブで演奏しやすくするなど改良を重ね、海外にも販路を拡大する。
鈴木楽器製作所は、小学校幼稚園を対象にした音楽教育向けの教育楽器を主体にしている。メロディオン以外にも、鍵盤吹奏笛「アンデス」、ハーモニカリコーダーオルガンなどのほか、大人向けの楽器として大正琴などを生産・販売している。現在では国内、海外にもグループ会社を抱える規模になっている。
1997年から会長になり、静岡県楽器製造協同組合理事長や全国楽器製造協会長など、業界の要職も歴任した。大正琴の普及にも尽力し、2016年には旭日双光章を受章している。鈴木楽器製作所はコロナ禍の巣ごもりもあり、自宅内で楽しめ、手頃な価格帯のハーモニカに挑む子どもや中年層が急増しており業績も順調だ。
2020年に会長のまま97歳の長寿を終えた鈴木萬司の生涯をながめると、縁があった企業で最初に手がけた分野を土台に、その延長線上の道を長い間わき目をふらず歩く姿がみえる。その使命感は「音楽で人を幸せに」であった。鈴木楽器製作所はその言葉をコーポレートメッセージとしている。2019年には鈴木楽器製作所の創業記念日の2月1日は、一般社団法人日本記念日協会より「メロディオンの日」の認定を受けている。その日は鈴木萬司の音楽人生を讃える記念日でもある。