「富士箱根伊豆国際学会」の五條堀孝会長(サウジアラビアから)とのZOOM対談。

富士箱根伊豆国際学会の五條堀孝会長と1時間ほどのZOOM対談を行いました。16時から1時間です。五條堀先生はサウジアラビアからの参加でした。 

五條堀先生は日本遺伝学者。現在、サウジアラビアアブドラ国王科学技術大学ディスティングイッシュト・プロフェッサー。九大理学部生物学科卒で博士課程を修了。テキサス医学生物学大学ヒューストン校集団遺伝学研究センター教授等を経て、1983年より静岡県三島市のより国立遺伝学研究所で勤務し、生命情報センター長、副所長。DNA研究の第一人者です。

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以下、私の準備のメモから。

  • 〇自己紹介:HP:経歴。現在。九大探検部は生物の白水隆先生が部長。日航。宮城大。多摩大。改革・創業・再建。ライフワーク=日本人のアタマの革命(図解30年)とココロの革命(人物15年)。オマーン王国。
  • 〇橘川さんとの対談:人生100年:新孔子の人生訓。青年期・壮年期・実年期。キャリア3期。人生6期。公人と私人と個人。「日本人」:神道儒教・仏教。記念館1000館。偉い人=影響力。福沢と渋沢。1万円札リレー。サウジのTV(外務省)掃除。「冒険」:探検=外的世界と内的世界。「格言」:名言との対話=2000人。ココロ
  • 〇五條堀先生への質問:最先端(五條堀)と最前線(久恒)。地球上の探検は終了。大宇宙と小宇宙。共感:優しさと激しさの調和。文と武の両立。「啐琢同機」=無理をしない。佐藤栄作総理の引退表明演説。絶妙な自然のタイミング。禅語・機が熟する。待ちの政治家。安岡正篤。21世紀は民族の時代。文化、宗教、価値観。難問? アラビア人との共存。世界88ヵ国の街に住んで? 世界万博より地球民族博覧会。DNA。新型コロナへの感染が違う?人種によるDNAの違い?ネアンデルタール人との混血(欧州)?地域DNA? 東北、九州、出雲、北海道、、。
  • ◎富士箱根伊豆国際学会。〇大いなる多摩学会2016年:「大いなる」=絶対。日本と世界の中心。ヨコとタテ。地域。多摩大鳥瞰図絵。世界の中心! 富士から?サウジから?「地域DNA」:「郷学」。先賢の事績を探る。志気を振起。人材を養成。DNA遺伝子=人物。偉人の伝記、記念館、銅像は遺伝子を伝える意味。人物記念館の旅。●地域DNA(物理的DNA?。精神的DNA!)多摩のDNA:天領新選組。自由民権。革新。中津:高校校歌「福沢精神受け継ぎて」。蘭学。医学。実業家。富士箱根伊豆国際学会:この地域のDNAは? 記念館! 人物。・「国際」?・富士:和歌(西行、、)・絵画(北斎、大観、、)・写真(岡田紅陽、)。・箱根:パール下中弥三郎。松永安左ヱ門。成川美術館。西村京太郎。・伊豆修善寺漱石木下順二(夕鶴)。下田:唐人お吉。下岡蓮杖。静岡:次郎長、富士市:戸塚洋二(ニュートリノ)。沼津市芹沢光治良記念館。若山牧水記念館。
  • ジェロントロジー:100年。寺島実郎高齢化社会工学)。豊かさ=自由の拡大=カネ(経済)・ヒマ(時間)・カラダ(健康)、ココロ(精神)。センテナリアンの生涯・生き方の紹介・遅咲きの時代。独学の時代。モデルは近現代の日本人。

自然科学のトップ研究者との対談でしたが、懐が深い先生なので、1時間楽しく対談が進行しました。最後に雄大な構想の富士箱根伊豆国際学会のアドバイザーへの就任を依頼されました。

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「名言との対話」3月5日。綿貫礼子「女は自分の生涯だけで結着しない」

綿貫 礼子(わたぬき れいこ、1928年3月5日 - 2012年1月30日)は、科学ライター、エコロジスト。

東京薬科大学卒業。東京医科歯科大学医学部生化学科などで生化学分野の研究した。専門は環境学平和研究エコロジー。「チェルノブイリ被害調査・救援」女性ネットワーク代表。反環境汚染反原発運動を行った。日本の女性サイエンス・ライターの草分けである。

著書、共著、翻訳も多い。著書は『生命系の危機』『胎児からの黙示』『大地は死んだ ヒロシマナガサキからチェルノブイリまで』。共著は『ダイオキシン汚染のすべて』『毒物ダイオキシン』『廃炉に向けて 女性にとって原発とは何か』。『誕生前の死 小児ガンを追う女たちの目』『地球環境と安全保障』『リプロダクティブ・ヘルスと環境 共に生きる世界へ』『環境ホルモンとは何か 日本列島の汚染をつかむ 2』『環境ホルモンとは何か リプロダティブ・ヘルスの視点から 1』『未来世代への「戦争」が始まっている ミナマタ・ベトナムチェルノブイリ』『放射能汚染が未来世代に及ぼすもの 「科学」を問い、脱原発の思想を紡ぐ 女性の視点によるチェルノブイリ25年研究』。翻訳はマシュー・マクルア編『原子力裁判』クリストファー・ノーウッド『胎児からの警告 危機に立つ生命環境』マイケル・ブラウン『荒れる大地 死をよぶ有毒廃棄物』『生物化学戦争 悪夢のシナリオ』。ジョアン・ロスチャイルド編『女性vsテクノロジー』。

綿貫礼子編『廃炉に向けて 女性にとって廃炉とは何か』(新評論社)を読んだ。

1986年のソ連チェルノブイリ原発事故をきっかけに、原発と女性をキーワードとして結び合わせながら「いのち」を主題にまとめた本である。放射能ユーラシア大陸を越えて拡散したたため、フィンランドの女性たちは「子どもを生まない」という決意を表明している。綿貫は「女のからだを通じて、その「負荷」を将来世代に伝達し、遺伝子への介入といった事故も起こりえる」といい、そして「女は自分の生涯だけで結着しない」という。セシウムは卵巣にたまり濃縮され、胎盤を通じて胎児に移行する。若い女性優先で移行するからだ。

綿貫が亡くなったとき、上野千鶴子熊本日日新聞に追悼文を書いている。「綿貫さんをチェルノブイリへ向かわせたのは、水俣の経験だった」。綿貫は胎児性水俣病患者と出会い胎内汚染へと目を向け、チェルノブイリ事故では現地へ飛び、「チェルノブイリ被害調査・救援」女性ネットワークの代表を務めた。綿貫は化学物質と放射能汚染のおどろくべき類似性を見た。とりわけ胎内環境への長期にわたる影響である。女性の生殖健康(リプロダクティブ・ヘルス)へ一貫して関心を持った。

IAEA国際原子力機関)を中心とした国際的な原子力管理のしくみを「国際原子力ムラ」と呼び、「低線量被爆」の効果を小さく見積もらせるIAEA放射線健康影響評価を信じるな」と綿貫は語っている。そして上野は「ミナマタは終わらない。チェルノブイリは続いている。そしてフクシマは始まったばかりだ」という。これは名言だ。

「女は自分の生涯だけで結着しない」とは生命の連続の中で自分をとらえている名言だ。一人の女性の生涯は、そのからだを通じて次世代、次次世代へと連綿と続いていく。綿貫礼子は『廃炉に向けて』では、鶴見和子、竹中千春、高木仁三郎らとも語り会っている。上野千鶴子も含め、その後の原発をめぐる思想、放射性汚染とのたたかいの運動に強い影響を与えている。次代、次世代に影響を与え続ける人となっている。綿貫礼子は生き続けている。

 

廃炉に向けて-女性にとって原発とは何か[オンデマンド復刻版] (Shinhyoron Selection 64)