2007-11-26から1日間の記事一覧

「龍の棲む家」(玄侑宗久)

「龍の棲む家」(文芸春秋)は、妻に先立たれた呆け老人の次男・幹夫の介護の日々を描いた小説である。出てくるのは、父と自分と兄、そして介護士の佳代子だけ。幹夫の母、兄嫁などは思い出という形で登場する。「呆ける」ということを悲しみと共感を持って…