2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

多摩の個人美術館--村内美術館(八王子)と西山美術館(町田)

多摩を車で走っていると、意外なところで個人美術館に出逢う。「家具は村内、八王子」と親しまれている企業を一代で隆盛させた村内道昌氏がつくった大型家具店の一角にある美術館もそのうちの一つだ。 「日本一のバルビゾン派の美術館」というが、確かにミレ…

日本を愛したポルトガルの文人外交官・モラエス

ヴェンセウラウ・デ・モラエス(1854-1929年)は、ポルトガル人の高級軍人であり、かつ日本をヨーロッパに紹介した文人でもあった。徳島の街を一望できる眉山の頂上にモラエス館が建っている。 モラエスは1889年、35歳の時に初めて日本を訪れる。長崎、神戸…

徳島県立総合看護学校で卒業特別講演

徳島県立総合看護学校は、「徳島県立看護専門学校」と「徳島県立看護学院」の両校が統合し、3課程3学科からなる県内最大規模の看護師等養成校として2011年4月に開校した学校。この学校の卒業特別講演に呼ばれた。在校生470名と教員と合わせて約500名が受講…

徳島の人物記念館。阿波十郎兵衛。モラエス。鳥居龍蔵。

明日の講演に備えて前日に徳島入り。まず、阿波十郎兵衛屋敷を訪問。 阿波では人形浄瑠璃が盛んだった。代表作が、傾城阿波の鳴門。 その悲劇の主人公が阿波十郎兵衛だ。そのモデルになった板東十郎兵衛の屋敷が名所になっている。阿波徳島藩に見込まれて密…

国際言語としての図解コミュニケーションを実験

緒方貞子さんが率いるJICA(国際協力機構)で、専門家の海外派遣前研修を引き受けてから、丸2年経ちました。全世界の発展途上国に2年ほど派遣される様々な分野の専門家が対象の『「図解思考」を用いた国際コミュニケーション力の向上』と言いうテーマの…

佐高信「タレント文化人200人斬り ブラックリスト完全版」

佐高信「タレント文化人200人斬り ブラックリスト完全版」(毎日新聞社)には驚いた。 そうそうたる現代の英雄たちを一刀両断で切り捨てる人物鑑定眼と冴えわたるワザに感服。 そういう見方があるのか、、。そういうエピソードがあるのか、、。そういえば…

自治大学校の係長級研修に出講

立川に自治大学校がある。総務省の所管で、全国の自治体の幹部研修を行う機関だ。 係長級の研修への今年の出講は3度目。来年度も予定されている。 以下、受講者のプロフィール。 128人。男性120人。女性8人。 最年少31歳、最年長51歳。平均43歳。 勤続年数は…

東京都・江東都税事務所で講演

江東区の西大島にある東京都の江東都税事務所で開催されている「江東塾」で講演。江東区の「江」都は江戸という意味でその「東」にある地域。また江には川と言う意味もあり、その川とは隅田川を指す。そして「東」には城東という意味もあるが、もともと深川…

「多摩市における観光施策の市民、事業者、行政との連携について」

10時からY社の出版プロジェクト。 課題をその場で聞いて、それをすぐに図解で解いていくというスタイルで、なかなかに知的な作業だが、楽しい時間でもあった。今回で3回目、相当な数をこなしたことになる。12時からJ社の出版プロジェクト。こちらはあいま…

ギリークラブ10周年パーティ(渡辺幸弘さん主宰)--継続は力なり!

朝のウオーキング中にパチリ。青空に橋と建物が映える。午後、九段サテライトで学長主宰の長期戦略会議。 初回は問題意識の共有、二回目は多摩大学設立の基本構想、そして今回は「大学を取り巻くマクロの構造変化」。 以下、論点。卒業生のキャリア、OB会…

ブログ連続記入本日で2700日。村内美術館(八王子)。

朝の散歩。長池公園。炭焼き小屋と霜柱。 ロマン・ロラン著「ベートーベンの生涯」(岩波文庫)を読了。 1770年生まれのベートーベンは、「いよいよ25歳だ。一個の男の力の全部が示さるべき年齢に達したのだ」と手帳に書いた。しかしその直後から30歳の間に…

大学院修士論文最終試験。映画「はやぶさ」を観る

大学院修士論文最終試験。 私は松本忠夫先生、今泉忠先生、望月照彦先生と同じチーム。全員が現場で頑張っている社会人大学院生なので問題意識も鮮明であり、日本経済の現場の様子がよくわかる。以下は審査したテーマ。 カーボンフットプリントの一考察 日本…

JICA(国際協力機構)の専門家海外赴任前研修の講師

本日の午後は、JICA(国際協力機構)の専門家海外赴任前研修の講師をつとめる。 講義名は、「図解思考」を用いた国際コミュニケーション力の向上」。今回の受講生は31名。32歳から61歳までの男女。 派遣国は、スリランカ、アフガニスタン、フィジー…

身死して財残るは、智者のせざるところなり。(吉田兼好)

今日の収穫。 身死して財残るは、智者のせざるところなり。(吉田兼好) 年寄りは若いときに貯金をしろと言うが、それは間違っている。最後の一銭まで貯めようなどと考えたらいけない。自分に投資しなさい。私は40歳になるまで、1ドルたりとも貯金したこと…

「東北「道の駅」の震災対応の実態と新しい役割(報告書)」から

「道の駅」の報告書は131ページあるが、最後の「まとめ」の部分を以下に記す。 - 5-2 道の駅の機能のとらえなおし 地域の多機能型連携拠点の役割を果たすためには、「休憩機能」「情報提供機能」「地域連携機能」という3つの主要な機能をどのようにとらえな…

多摩大学・東北「道の駅」大震災研究PJ報告会in仙台

仙台のメディアテークで、多摩大学・東北「道の駅」大震災プロジェクト報告会「東北「道の駅」の震災対応の実績と新しい役割」を行った。イベント開催で一番人気のメディアテーク(仙台市)の開放型の一階中央広場での報告会は、道の駅関係者、建設関係者、…

あの人は何歳で関東大震災に遭遇したか。仙台知研で講演

あの人は何歳で関東大震災に遭遇したかーー83歳の渋沢栄一から4歳の堀文子まで、というタイトルで仙台の仲間たちに話をしました。このテーマでの講演は初めてです。 渋沢栄一、後藤新平、内村鑑三、徳富蘇峰、岩崎久弥、原三溪、梅屋庄吉、田山花袋、柳田…

服部龍二「日中国交正常化--田中角栄、大平正芳、、」(中公新書)

話題の服部龍二著「日中国交正常化--田中角栄、大平正芳、官僚たちの挑戦」(中公新書」を興味深く読んだ。 この書は、2011年度の大仏次郎論壇賞とアジア・太平洋賞特別賞をダブル受賞しており評価が高い。 1972年9月に戦後30年近く断絶していた国交が回復す…

相変わらず、「日下(公人)節」が冴えている

日下公人の最新作を二冊読んだ。相変わらず、「日下節」が冴えている。 日下先生は多摩大教授の先輩で、所属している市民満足学会の会長でもある。また、日本航空時代には、航空識者対策をしていた私は識者向けの雑誌のインタビューにも応じていただいたこと…

文章は泥沼化する。図解は常に進化の道をたどる。

図解を描いてそれを他の人に見せて説明すると、必ずといってよいほど何らかの質問や指摘を受けます。描いているテーマに関する疑問点、詳細のついての確認などが中心です。事前知識のない人はその人なりに、また詳しい人はその人なりに、感想や疑問点を述べ…

多摩大学地域プロジェクト発表祭--増加、広がり、深まり

2011年度の多摩大学地域プロジェクト発表祭が開催された。 2009年度11件、2010年度15件、そして2011年度は、20件と発表プログラムは順調に増え続けている。専任教員9・非常勤2の教員が関わっている。数量的な増加とともに、多摩市・多摩ニュータウン(14件…

『東北「道の駅」の震災対応の実態と新しい役割』

多摩大学 東北「道の駅」大震災研究プロジェクト 報告書『東北「道の駅」の震災対応の実態と新しい役割』が関係者のご苦労によって完成。131ページ。 来週の仙台での報告会で配布予定。以下、私の担当の「まえがき」。 - 2011年3月11日に発生した東日本大震…

「あの人は何歳で関東大震災に遭遇したか」--仙台で講演します

2月13日に知的生産の技術研究会仙台支部主催のセミナーで講演を行います。 タイトルは、「あの人は何歳で関東大震災に遭遇したか---83歳の渋沢栄一から4歳の堀文子まで」。 大震災で人生、あるいは人生観が一変した人たちを取り上げて、東日本大震災を考える…

「晩年も また長丁場 百日紅」--舟さんのお通夜

午前中は学部運営委員会。 私からは学部中期計画、来年度学部運営方針、委員会人事を提案。午後は、JR東日本での今年度最後の研修。87人。今日の「目からウロコ」は2人。 「外的世界と内的世界」「「驚かされてばかりだった」「やはり企画の部分が欠如」…

富岡製糸場--シルクロードの旅

1873年に操業開始した富岡製糸場。生糸から絹を創りだす工場である。 木骨レンガ造り、総ガラスの美しい巨大建築物は、明治5年にできた。明治維新からたった5年後だから、世の中がまだ騒然としている時期に、殖産興業のモデルとして世界最大の繰糸場が日本に…

男児志を決して千里に馳す--新島襄旧宅を訪ねる

新島旧邸。 同志社大学をつくった新島襄(1843-1890年)は上州安中の武士だったが、海外への目が開かれて、21歳の時に函館から出航しアメリカに渡る。函館の港で「新島襄出航の地」という碑を見たことがある。また京都の同志社大学のNiijima Roomという名前…

我にことばありけり何か嘆かむ--100歳の長寿歌人・土屋文明

群馬県高崎の県立土屋文明記念文学館を訪問。 土屋文明は1890年生まれで、没したのは1990年。ということは100歳の天寿を全うした歌人である。また、この文明(ぶんめい)という名前は文明開化に因んだ名前だが、本人はあまり気に入ってはいなかっ…

創造的で愉しく、そして感動的な時間

随分と冷えた空気の中を、永山駅から多摩大まで歩く。学長室ミーティング。毎週木曜日に開催。 私にとっては、大学全体のスケジュールを確認しながら、入試状況や就職状況などを毎週定点観測する場になっている。また、学内の空気を感じる時間になっている。…

久しぶりに深大寺の消防大学校での講義

久しぶりに深大寺の消防大学校での講義。 今回は幹部科第28期が対象で78名と多い。平均年齢は48歳。 北は北海道の札幌市消防局・函館消防本部から、南は熊本市消防本部・日向市消防本部まで並んでいる。 階級は消防指令が中心で、役職は係長・課長補佐…