患者様、ご病人様、、、、。

顧客満足という考え方が広がってきた。その影響の一つだが「患者様」という言葉を使う製薬会社や病院が増えている。「様」をつけて尊敬を表すということなのだそうだが、違和感を覚えるのは私だけだろうか。その違和感は、「患者」という言葉の方にある。「患部のある者」というのが患者の意味だ。入院する人もそれぞれ職業を持っている。病院ではそれが「患者」という得体の知れない呼称で呼ばれてしまう。そういう話を大学病院の医者にしたら、最近では「ご病人様」という呼び方も出てきたというのであきれてしまった。こうなってくるとまさに病気だ。医療業界は、自らの責任でもっといい呼び方を発明すべきだろう。


そういえば、ビジネスマンの頃、「さんづけ運動」をやったことがある。役職で呼ぶのは止めようという主旨だ。ところが、社内放送で「広報課、課長の○○さん」というのが聞こえてきたことがある。これは広報の○○課長」というよりもっと役職を強調する言い方だ。主旨を理解せずに、形だけを導入しようとするからおかしくなるという見本だ。


巷ではこういう、とんちんかんな出来事に満ちている。おかしくもあり、悲しくもあり。


今日は1万歩以上歩いた。