「学力低下問題とゆとり教育」の取材(河北新報)

河北新報の教育面を担当する斉藤記者がインタビューに見える。最近言われている学力低下問題と総合学習についての考えを聞かれた。


教育のうち、知識の部分が「教える」という分野で、考える力を養う部分が「育む」という分野ではないか。「教」に偏り過ぎて学級崩壊などを招いているので、「育」が総合学習ゆとり教育という形で現れてきた。この分野は、試行錯誤しながらまず教師が方法を身につけなければならない。現在はこの3年の成果の総括をして方法や工夫を普及する段階にある。

自分の力で考えることができるようになったり、目的意識ができてくると、知識の獲得に再び目が向くようになる。教と育はどちらが大切かという議論ではなく、両立があるべき姿だ。らせん状に発展するという関係になっているはずである。

教の知識の獲得の分野でも、文章だけでなく図解を用いるなど工夫の余地は大いにある。

成果がすぐに確認できないからといって、再び問題の大きい方向に戻るということは将来の希望がなくなる。もう少し、辛抱しなければならない。


以上のような内容を図解を用いながら説明した。

来週火曜日の教育欄に掲載される。