近隣の東アジア諸国との関係---「合意学」からのアプローチ

ほんの一週間前まで滞在していた中国の北京で1万人の反日デモがあり、大使館や日本料理店に投石などがあり、マスコミでも大きく取り上げている。

日本の近隣の国々との関係がギクシャクしてきた。

日本と中国との関係、日本と韓国との関係、日本と北朝鮮との関係。

新聞を読んでも、テレビを見ても、総合雑誌を開いても、問題の所在はよくわからない。


また、村上龍の最新作「半島を出よ」の上巻を読み終わり、今下巻を読んでいるところだ。2011年に北朝鮮のコマンド部隊と高麗遠征軍が福岡を占拠する話しで、日本の政府や国民、マスコミの考え方や問題点が浮き彫りになっていく。まだ読んでいる途中だが、社会から落ちこぼれた少年たちがこの軍隊の占拠に挑むという設定。物凄く面白い。


先日、中国瀋陽から来ている留学生と話しをしていて、たまたま日中関係の悪化の話題になった。そして日本の考え、主張と他国のそれとをよく比較して、事実を確かめあってみようということになった。



幸い、ゼミの現在4年生には、中国と韓国からの留学生がいるので、「合意学」の一つの事例として取り組んでみようか。いつも底流にある問題の根っこを押さえるいい機会になるだろう。この共同作業で共通認識を生みだしていくというアプローチも意義があると思う。