日露戦争100年、昭和80年、戦後60年。文藝春秋特別版「昭和と私」を読む

先日訪問した広島平和記念館で戦後60年を意識し、乃木神社日露戦争100年を知り、今日買った文藝春秋の特別版の「昭和と私」特集で昭和80年を知った。

私の前後の昭和20年代生まれは、22年の久田恵、23年の船曳建夫、24年の黒川博之、24年の林望、28年の金田一秀穂、29年の林真理子がそれぞれ「昭和と私」というエッセイを書いている。


特別鼎談2「昭和20年」を語ろう、がなかなか面白い。大正14年生まれの丸谷才一、昭和9年生まれの井上ひさし、昭和4年生まれの鳥居民という顔ぶれ。この鳥居さんが書き続けている「昭和20年」というシリーズを題材とした鼎談である。このシリーズは11冊目でまだ途中。読まねば、、、。


・ギボンの「ローマ帝国史」、頼山陽の「日本外史」のように

 広い読者が面白がって詠む本。

・昭和20年の百科事典

・昨日があり一昨日があるから今日があるという、語り口

・群像的、集団的な人間の把握

・日本の社会の上から下まで縦断して捉えるという視界、視野、視力の広さ

・ものすごい望遠レンズと、ものすごい接写レンズを備えた高精度のカメラ

・ゴシップ、エピソード、それから仮定の形。そういったいろんな方法が大 きな流れとなって、大きなリズムを刻みながら進み、結局は読者を飽きさ せない。

・ルビが、この本全体に風通しのよさを与えている

・風通しのよさというか見晴らしのよさがとても魅力

・教科書であり、哲学書である


鳥居民

「私は情報整理のためにカードを作っていまして、新巻き鮭の箱に入れているんです。一箱にカードが3500枚入るんですが、その箱が、横に5列、縦に九段積んで45箱あるんですね。ですからカードはざっと15万枚以上あるんですが、末次、長谷川でカードを引けばすぐに出てくるようにしてあります」