「信長の棺」(加藤廣)

最近話題になっている新しい信長像を描いた小説。

父の葬儀での蛮行、桶狭間奇蹟の大勝の真実、秀吉の策略、光秀の策謀と朝廷の裏切り、安土城築城の真の目的、本能寺の信長の遺骸未発見の謎解き、、、、。

信長公記」という正規の信長の伝記の作者・太田牛一の目を通して、信長像を縦横に語っている。

信長の事跡について、今までの常識に挑戦する、新しい解釈の連続で興味深く読める。



著者は1930年生まれというから現在75歳。高齢での作家転向、その第一作。

中小企業金融公庫や証券会社ででキャリアを磨き、経済書、経営書を多数書く人物。仕事の合間に、信長を長く深く研究した形跡がある。