来仙した寺島実郎さんと会う

午後、寺島実郎さんから電話があった。仙台で講演会があり来ているという。ちょうど仙台市内にいたので、15分ほど講演の前に二人で話をすることができた。


寺島さんは、三井物産戦略研究所長で、最近は財団法人日本総合研究所理事長の肩書きを使うことも多い。他に早稲田大学大学院教授もつとめるなど、産・官・学のそれぞれに重要な足場を持って活動している。「国士」の評もあり、イラク問題では論壇では唯一反対の論陣をはった姿は記憶に新しい。


お互いに30代前半の頃からの付き合いで、公私にかかわらず様々な局面で交流してきた。その頃から今日の姿を予想させる大物感があった。


昨日の日経新聞三井物産の役員人事を眺めていたら、執行役員から常務執行役員に昇進しているのを見つけてお祝いのファックスを送っておいた。また当日の河北新報に村井宮城県知事を囲む宮城県ゆかりの人々との海外戦略を巡る懇親会の記事があり、宮城県政策顧問の寺島さんも魯迅とゆかりが深い縁を生かした中国との交流や、支倉常長サンファン号との縁がある大スペイン圏との交流などの提言をしている記事も送っておいた。


日本を代表する論客としての活発な活動を続けながら、商社の役員でもあるというポジションを維持することは並大抵ではできないことだが、両立している姿は壮観である。


2月には私が主宰している研究会での講演や寺島さん主宰の会などで世界情勢の話をうかがうことになっている。毎回、骨太な議論と新しい知見を見せてくれるので楽しみだ。