1970年から始まった知的生産の技術研究会(知研)も36年目を迎える。梅棹忠夫先生の名著「知的生産の技術」(岩波書店)に触発されてできた会である。サラリーマンの勉強会としては異例なほどの長い期間継続している。この会を通じて成長していった人材も多く、社会的な影響を与え続けてきた。そして特筆すべきことは、この勉強会は素人ながらずっと本を出し続けてきたことである。今では数十冊になっている。2001年からはNPO法人として組織を安定させてきた。私は1980年頃から参加しているから四半世紀もの時間が経った。30歳からは仕事と知研が私の二本柱になって充実した年月を過ごすことができた。現在、初代の八木哲郎さんを継いで私は理事長をしている。
9年前、仙台に住むことになって最初にこの会の仙台支部を立ち上げた。支部は人(横野洋子支部長)を得て地道に継続的に「自己表現シリーズ」というセミナーなどの活動を行い、一昨年には「伝える力」という本も出版するほどに力をつけてきた。この本は全国的に話題になり部数も伸びたが、特に地元ではランキングに長い間顔を出した。
久しぶりに仙台のメンバーと懇親の食事会を開き、今後の活動や体制を検討した。コミュニケーションの方法、今年度の活動の方向、各自の役割などの確認を行い、後は楽しい懇親の会となった。
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