キャリアデザインと図解コミュニケーション

「キャリアデザイン」という授業科目を大学院で今年から担当している。

このテーマに関する権威の書いた著作を題材に授業を展開することにしたが、今日で8回目になる。


慶應義塾大学の高木晴夫教授の「人的資源マネジメント戦略」

神戸大学金井壽宏教授の「働くひとのためのキャリア・デザイン」

旋盤職人の小関智弘氏のベストセラー「職人学」

リクルートキャリアワークス研究所の大久保幸夫所長の「キャリアデザイン」の1と2


などの本が対象である。


7−8人の受講生が、毎回自分の担当した本の各章の要点を図解してくる。

それを発表してもらい、議論し、私がコメントをつけていくという趣向である。


キャリアに関する最新の知識、議論の過程での発見、相互の関連性など、私自身にとっても興味深い授業になっている。図解にを用いた議論によって、これらの本の要点が理解できるだけでなく、それぞれの本の相互関係や対立なども確認できる。また、論旨に対する痛烈な批判なども出てきて知的興奮を味わえる。学部生のときに図解を学んだ院生が多いので本質に迫る議論ができることも、こういう授業方式を導入できる要因にもなっている。