YKKのPR誌「Neighbor」8月号の取材記事--白書の見どころ読みどころ

YKK(吉田工業)といえばファスナーで圧倒的なシェアを持つ優良企業で、国際展開にも早くから取り組んでいる企業だ。そのYKKが出しているPR誌からインタビューを受けた。テーマは「白書」である。以前「大胆!図解 日本の白書」(同文館)という本を出したのを編集者が読んで取材依頼があったものだ。現われたインタビューアーは元女性ボクサーでこちらも驚いた。


・白書を読めば日本の全体像がわかる

・専門用語は方言であるからわからない読者が悪いわけではない

・論よりデータの精神で

・自分で図解し深い処理を

・併読のすすめ--経済問題は、経済財政白書・中小企業白書・労働白書

        防衛問題は、防衛白書外交青書・農業白書


官庁が毎年出す日本の白書を全部読めば、日本のことをわかるはずだという思いで平成10年版の主要31白書の図解に取り組んだことがある。一種の暴挙でもある。1章1枚の図解にしていき、それぞれ800字程度の文章でまとめるという仕掛けである。このプロジェクトが終わった時、倒れそうになったくらい大変だった。

しかし、知の基礎体力がついた気がしたことも確かだ。その後、毎年やり続けていれば凄かったのだが、そうなれば恐らく実際の体力の方が持たなかっただろう。

このとき、日本の科学技術についての評価が、文教白書と科学技術白書では全く異なっていたことも発見したことも思い出す。

あらゆる分野での基本的な知識を学ぶには、もっともすぐれた教科書となるのが白書である。