昭和30年代半ばの貧しい生活の断片と豊かな記憶−−旧友との再会

お互い小学生だったから。40数年ぶりになるだろうか。

新宿のサザンタワーホテルでゆういっちゃんと会った。


一緒に遊んだ友達たちの当時の様子とその後の消息情報の交換。

今まで消えていた記憶がにわかに蘇ってきたり、

懐かしい顔が浮かんできたり、

確かに我々は同じ時間を共有していたのだ。


風呂屋の二階でみた、栃錦若乃花の名勝負、空手チョップの力道山の雄姿、、、。

家の横を流れていた農薬汚染された小さな川で泳いだり、たらいの乗って流れたりした記憶、、。

少し遠かった深い山(ごすてんのう)で遊んだ記憶、、、。

昭和30年代半ばの貧しい生活の断片、、、、。


不思議なことに、あの狭い空間に30人ほどの子供達が

ひしめいていて、一つの世界を確かに構成していたのだ。

記憶を引っ張り出しながら思い出した子どもの数は、ほとんどは

男の子だったから、話題にのぼらなかった女の子も多数いただろう。


まるで映画のシーンを見ているような感覚だった。