本の新聞広告は効くか?

今、28日の午前5時過ぎだ。前日の27日の日記を書こうとして題材を考えていたら、新聞が届いた音がした。我が家は日経、朝日、河北の3紙を購読している。このうち、日経と朝日がまず最初に届く。日経をひらいて3面をみたら、日本実業出版社から出した「鳥の目」手帳術の広告が掲載されていた。


27日のブログに28日の新聞を話題にするのもおかしい感じもするが、これも一興だろう。

全5段の広告で26冊ほど紹介されているが、「そうじ力」で自分磨き(舛田光洋)が大きく、その次の扱いだった。他は、「走りながら考える仕事術!」(平野友郎)、「幸せ成功力を日増しに高めるEQノート」(野口嘉則)が続いている、ビジネス・アドバイザーを名乗る出版社だけに実務者に役立つ本が多い。会社法、経理、決算書、数字、マーケッティング、営業、経済、就職活動、熟年離婚、などの本が並んでいる。この出版社は15年ほど前に一人で書いたデビュー作「図解の技術」でお世話になって、それ以来久しぶりのお付き合いである。この出版社の月刊雑誌「ビジネス・データ」へ今やっている連載「ファシリテーションの技術」がきっかけとなって、編集長から頼まれて手帳の季節に間に合うように出したものだ。


本の広告は新聞の2面と3面がメーンである。新聞の置き方と目線の関係で、2面よりも3面のほうにまず目が行くので、効果は2面の方がやや高いという感じがするが、こういうことは広告料に反映されているだろうか、知りたいところだ。

2面の全5段広告(これも業界用語だが記事の5段分を下の広告で全部埋めること)では、出版社の力の入れ方は広告の大きさで表されているが、その場合もどこに置くかが大事だろう。右端が一番いい場所であることは間違いない。今回は、売れている「そうじ力」が大きくかつ右端だからイチオシである。


全5段広告は大手の出版社が毎日のように入れ替わりでとっているが、その半分の広告も多い。今回は2面では「ぎょうせいの出版案内」と「東京大学出版会」がスペースを半分づつ分け合っている。「ぎょうせい」は「シリーズ地方財政構造改革と運営」、東京大学出版会は「憲法の理性」がイチオシである。


1面の広告は8つの会社が同じ大きさで競っている。業界用語では確か「8つ切り」とか言っていた。「弘文堂」「山川出版社」「税務経理協会」「日本経団連出版」「金融財政事情研究会」「民事法研究会」「ダイヤモンド社」「小学館」の8社が1冊から4冊までを紹介している。この1面はさすがに新聞の看板であり記事がメーンであるため、3段となっており本の広告はやや遠慮した形だ。


最近、新聞の本の広告は効いているのかという議論がある。読者層が異なっているからそれぞれの新聞の読者層と本のテーマをあわせて打っている出版社も多いようだ。

今後は、新聞や雑誌を中心とした広告とネットを活用した広告の組み合わせの戦略、スペースを買いとって打つ広告と、記事の中に出してもらう広報との組み合わせの戦略などが出版社には必要となってくるだろう。著者としても関心を持ち続けるべきテーマだろう。


今日の広告はどのくらい効くかな?