「U7」という雑誌から取材を受けた。
この雑誌は社団法人学士会が発行元である。学士会といえば「学士会館」という古い由緒ある建物を持つ団体で、旧帝大系の7大学の卒業生で構成する社団法人である。学士会という古い名前の割にはモダンな雑誌だなあと思っていたら、会員資格を持つ若い現役学生に向けて出しているという。若い会員を増やすことがこの組織の命題となっているようで、随分と洗練された編集になっている。
「各界で活躍されている方に、同世代及び後輩へのメッセージも含め、現在の活動、その原点としての学生時代の経験、大学での思い出、学生時代で培われたもの等を方っていただきたくインタビューを掲載しております」と取材の趣旨が文書で届いている。
昨年だったか、学士会報に原稿を頼まれて書いたことがきっかけになった。
インタビューの項目は以下。
・九大時代、およびその後のキャリアの変遷について
・「図解」に着目した発端と、方法論確立までの経緯
・「知的生産」の定義、研究成果ほか
・後進の指導、および方法論の伝達について
・現在取り組まれているテーマ、及び今後の課題
写真撮影を含め2時間の取材だったが、インタビュアの質問が的確で気持ちよく情報を提供できたと思う。カメラマンは「顔」と「手」を中心に撮影をしていった。
カメラマンによれば「僕はあなたの「顔」が撮りたいと思います。そしてあなたの目や頭が考え、見、聞き、判断したものを具体的に形にしてきた「手」を撮りたいと思います」というのが撮影のコンセプトだ。
この「U7」で登場した私の同窓の方。
鮎川誠:シーナ&ロケッツ・ギタリスト、ミュージシャン(農学部卒)
末廣香織:建築家(工学部卒)
村山由香里:フリーマガジン「アヴァンティ」創刊者・編集長(文学部卒)
私が出る号は3月号で、各大学の卒業式でも配るので部数が多くなるとのこと。5ページ。
この号は10万部の発行。
古色蒼然たるイメージの学士会も新たな生き残り策を模索中といったところだろう。