施策の点数化の試算をもとにプライオリティ基準を議論(大崎市行政改革推進委員会)

朝9時から15時45分までずっと大学院の修士論文の最終試験。

10人の発表者それぞれ30分づつが持ち時間で発表と質疑応答を行う。

私は主査としてのぞむ院生一人と、副査でのぞむ院生三人を持っている。



17時からは大崎市行政改革推進委員会(会長)に出席。終了は19時。

市側からは市長、副市長、総務部長、行革課長らが出席。

4月からの組織改正(行革の位置づけが議論になった)、大崎市行政改革大綱の報告の後、

メーン議題の「施策プライオリティ(優先順位)の判断基準について」を審議した。

前回つくったプライオリティを決めるための考え方をもとに各部3-4項目で行った試算結果の吟味と改善点の洗い出しが主な議題である。


国内都市交流事業、市民バス路線対策事業、児童生徒扶助費、浄化槽整備推進事業、建築確認の事務、観光振興事業、園芸作物銘柄確立対策事業、防犯灯維持管理、結婚相談事業、田尻総合支所だより、加護坊温泉さくらの湯温泉事業、山岳遭難対策に関すること、地方バス路線維持・自主バスに関すること、大崎市竹細工指導所、学童保育事業、水害に強いまちづくり事業、鹿島台地域外国青年招致事業、側溝整備工事、鉱害対策事業、街並み景観整備事業、公害対策事業、、、、、。


上記の事業46は、総務部、企画財政部、教育委員会、建設部、産業経済部、保健福祉部、市民生活部という7部と、田尻、鳴子、岩出山鹿島台、三本木、松山、古川の7つの総合支所の管轄事業であるが、この46の施策を評価し点数化してみたデータができた。最高点は87点で最低点は21点だった。

同じ施策でも部の評価と支所の評価が違っていたり、意外に高い点数なのは事業名だけからはわからない内容だったり、支所ごとに運営主体が異なっていたり、となかなか興味深い議論となった。


1400の施策を必要性・公益性・公平性・戦略性などでそれぞれ評価して総合点数を算出する。この数字をもとに、全庁、部ごと、支所ごとに並べて、関係部署や上位部署ですりあわせて揉んでいくことによって、施策のプライオリティが決まってくる。それを予算に反映させていくということになる。3月の行革委員会で改善案を出して決定する。


市長が発表した賞与返上の話題、釜石市での行政病院の廃止に伴って逆に医者が増えて医療事情が劇的に好転したこと、なども話題にのぼる。賞与の件は市長の行革に対する決意の表れであるし、大幅な赤字体質の市民病院については専門家チームの設置などの予定も披露された。