秩父の「こいけ」で絶品の蕎麦と大吟醸を楽しむ

日帰りで秩父に行って来た。

池袋から西武新宿線で1時間半ほどで最終駅が秩父である。山の中をゆるやかにのぼっていくので、秩父は寒いという印象がある。

雪が降るという予報だったが、意外に暖かかった。ここ10数年この季節に通っているが、一番暖かかったかもしれない。


集まったメンバーは16人。シンセサイザー富田勲先生を囲む会である。日本一の蕎麦を食べさせる「こいけ」で、菊姫や上喜元や四季桜という名酒造の大吟醸を飲みながら、蕎麦を食べる会だ。男性よりも女性の方が多く、常連も多い。


こいけのご主人は相変わらずの職人芸で絶品の蕎麦をつくる。人柄と笑顔と誠実さが素晴らしいので、私たちは皆、小池さんの大ファンだ。


大吟醸の「大」とは何か。

「大」は仏教用語で、大きなという意味ではない。大宇宙、大海原という言葉があるが、大きな宇宙、大きな海という意味ではない。絶対的、究極的、というのがこの「大」の意味である。大きなというより、「大いなる」という意味合いでとらえるべきだろう。

日本酒の吟醸酒大吟醸は、もっとも質の高い酒である。これに「大」という言葉をつけたのは、この「大いなる」という意味だと解釈すべきだろう。大いなる吟醸酒である。

これが私の解釈だ。


飲みながら、この新説を披露したら、面白がってもらえた。



いい仲間との年1回のイベントも、もう14年目になる。