連載「団塊坊ちゃん青春記」4--−探検部入部2

しからば、探検部とは何でしょうか。これを言葉で言うのが非常に難しい。そもそも、この探検という言葉がよくわかりません。人に聞いても誰も納得のいく説明をしてくれません。


顧問であるMという先生は、「探検とは知的情熱の肉体的表現である。」と言ってました。単純な学生であった私はこの言葉に非常に感激ししばらくの間使っていました。しかし、冷静に考えてみると何を言っているのかよくわかりません。


ある人は、「探検とは、探り調べることだ。だから、学術調査をしなければならない。」と言います。しかし学術調査なら学生がクラブをつくってやるべきものなのかどうか疑問です。


入部して気がついてみると、毎日このクラブの人達は、「探検とは何か」というテーマで話をしているではありませんか。自分達のクラブの頭にかぶせている言葉さえもよくわからないおかしなクラブだなと思ったものです。


又、この探検部というクラブは、具体的な行動というと、山登り、スキー、鐘乳洞探査、無人島合宿、スカイダイビング、ちょうちょう採集という具合に多種多様な活動を行っていました。ところが意外や、このクラブは、文科系のクラブなのです。ワンゲルや山岳部が体育系のクラブであるのに対して。


「わけのわからないクラブに入ったものだ。」と思ったものの、一切、理屈は言わずに、ありとあらゆる合宿や遠征に参加することに決めました。当時の探検部は創立七年目の新興の小所帯のクラブでした。人数も大学院のOBを合わせても10数名だったと思います。


今から振り返ると、この探検部入部が私の学生生活を充実したものになるきっかけとなったのでした。