初めて絵を描いた日

中学校以来、初めて絵を描いてみた。

友人がすらすら美しい絵を描くのをみて、興味を持って、「あかしや水彩毛筆」という20色の「彩」というパックを買ってみた。「彩があれば、そこがアトリエ。」だそうだ。


20色とは、墨色・銀鼠・松葉色・牡丹色・紅色・焦茶色・紫色・群青色・黄色・朱色・茶色・紺色・若草色・藍色・空色・緑青色・黄土色・薄橙色・茜色・桃色である。日本の色の名前の付け方に感心する。


振り返ってみれば、中学校以来である。絵は不得意で、誉められた記憶は一切ない。このため、絵を描くことも、絵を鑑賞することも、避けてきた感じもある。

最近、絵の鑑賞は「自分の家に飾りたいか」という観点からすればいいというアドバイスをもらってから気が楽になって、美術館を訪問する機会も多くなってきた。またNHKの新日曜美術館も時間があるときは見るようにしている。

そういう下地があって、道具を買ってみて、ゆっくりした時間に描く気になった。


本屋でいくつか本を求めた時に、どういうわけか「信州の美術館めぐり」というとんぼの本を買ったのだが、その中の絵を眺めているうちに創作意欲(?)が湧いてきたというわけだ。


旅をするときに、道具と小さなスケッチブックを持って行きたい。