セカンドライフ・人生の鍛錬(小林秀雄)

おはようございます!
あっという間に4月の最終週になりましたね。

金曜日は次の仕事の仕込みで東京で動いていました。

土曜日は、念願の安岡正篤記念館を埼玉県武蔵嵐山に訪ねました。
昭和前期に活躍した陽明学の大家で、終戦の日天皇詔勅
最後の朱を入れた人物であり、「平成」のなずけ親とも言われています。
吉田茂以下、戦後の首相の指南番としても知られています。

団塊坊ちゃん青春記」をブログで始めました。連載も6回目です。
http://plaza.rakuten.co.jp/hisatune/

今週の目次
セカンドライフ(3D仮想空間)を知っていますか?
・「人生の鍛錬−−小林秀雄の言葉」(新潮新書)から
・知研セミナー「RSSに基礎と徹底活用」

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●「セカンドライフ」を知っていますか?

世界中の大企業が次々と参入を果たそうとしている3D仮想空間
セカンドライフ」が話題にのぼりはじめた。前から興味を持っていたが、
日本での事業展開を始めた人の話を聞く機会があった。この浅枝大志と
いう人は1983年生まれというからまだ24歳という若さだ。

ウェブを始めた頃、レイランドという会社が行っていた3Dの仮想空間に
チャレンジしてみたことがあった。この空間のなかで「バーチャル総合研究所」
という3階のビルを建てていろいろ実験してみたことがある。残念ながら
このサービスはなくなってしまった。それ以来こういう新技術をずっと
探していたが、やっとこういう事業が起こってきたのかという感慨が
私にはある。近々日本語によるサービスが立ち上がるとのこと。

非常に興味深い話だったので、その一部をここに記したい。

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セカンドライフは566万人が参加する社会空間
セカンドライフは、空間提供のみが特徴
・主要三社プラス50社程度。数百万人が関わっている
セカンドライフの特徴は、モノをつくれることと換金可能であること
・モノにプログラムを入れられる(車の運転ができる、、)
・ユーザーに所有権がある(帰属している)
・ライブ動画、音楽ストリーミング配信、路上ライブ
・コミュニティ+3D表現。SNSmixi)はリアルタイムではない
・2003年正式サービスを開始。2006年6月(50万人)に世界最初の企業参入
アメリカンアパレル)があった。だからまだ1年未満。
その3ヵ月後にトヨタ・日産が参入。

事例
トヨタは、車を売っている。300リンデンドル。3種。車の色や形を加工
できる。コミュニティ(場やモノ)を与え、自由を与える。
・日産は、体験型マーケッティング。ハイクオリティな車を自動販売機で
無料販売。色別の自販機。
・島を20万円で購入。維持費3.5万円(月)。年間:60−70万円。
・スーザン・ベーカーのコンサート場面。ギターをつくってくれた。
プレステの後期レベル。クリエーターが多い。
・シスコ。島2つ。会社案内空間で採用活動
マツダ。コンセプトカー。未来モデル。存在しないおものをつくって
イメージをあげる
リーボック。靴の部品の色を変えられる。白い靴から、、。
リアルとバーチャルの組合せ
・リアルミックス型は以下
・NBCスポーツ。アメフトの生中継。スポーツ空間
・ALOFT。ホテルの再現
INTEL。製作中の様子をリアルにみせる。5番街39番地。Uチューブで見れる。
・NBC。12月に参入。ロックフェラーセンター。バーチャルライブコンサート
ソニー
東芝EMI
・DELL。近未来の建物。カスタマイズで買う
・CNET。参入しただけ。

・課題
・・著作権の問題。事例。
・・換金問題の解決
・・引きこもり・ニートの増加懸念
・・セカンドライフ内での契約
・・オープンソースの流れ
・・サーバー側のオープンソース
・・オフショアリング(インド、、)

キーワード
・・整頓するものと感覚で感じるもの
・・ネット人口は10倍にはならない(限界がある)。
どの方向にIT人口が行くか?
・・ロングテール(全取り)とニッチ。ニッチ型へ移行するだろう
・・80:20の法則。2割の客。
・・滞在時間の重要性
・・バーチャルからリアルへの企画の流れ。アニメキャラの商品化、
・・セカンドライフは広告媒体ではない
・・パブリックビューイングに行く。みんなで見る。一人でみてもつまらない。
ウェブ19分、しかしセカンドライフなら2時間半、最後までいた。
・・今は事例がない。今なら最初の成功事例となるだろう。
・・MS型からFIREFOX型へ移行
・・オープンソース
・今週のジャンプ(漫画。中川、、)

質疑応答
・相場は?時間とクオリティ。まだ出来る人間がいない時代。
セカンドライフ内での契約?1回も会わずに一緒に仕事をする
アバターが契約主体か、、。
・広告媒体?まだ母数が少ない。価値があると思ったところがだす。
・リンデンダラーは換金できるか?ドル換金から円に換金。違法ではない。
できないことはない。リンデンダラーはポイントか(限度あり)、
通貨か(銀行法)、、、。課税問題がある、、。アメリカでも決まっていない。
リエーターの報酬?仲介機能?オフショア?
・過去のもののコンバートは可能か?できないだろう。所有権、、。
・携帯との連動? 3Dである必要はない。
・バグによるダウン?資産消滅時の保障はない。セカンドライフ
そういうことを起さないことがテーマ。警察や裁判所はつくらない。当事者間でやれ
・広告の相場?広告代理店が入るか。今は直接取引き。
著作権?アメリカ法。カジノに日本人が入ってもいいのか、
それはだめだろう。オンラインカジノはアメリカでは禁止。違法なものは
排除していくという方向。
グーグル八分」にするとか、、。
・転売できるか?リセールは禁止されている
・ペット?需要はあるだろう。

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◎「人生の鍛錬--小林秀雄の言葉」(新潮新書

日本の近代批評の創始者である小林秀雄(1902年--1983年)は膨大で緻密な作品群
を残して圧倒的な存在感をもって時代の中に生き続けている。作家論、日本古典論、
美術論、学問論と活動領域は広範であり実に多彩で、しかもいずれの分野も水準が
実に高い。それは厳しい自己鍛錬の賜物であることが、
新潮新書「人生の鍛錬--小林秀雄」を読むとわかる。

「無常といふ事」「モオツアルト」「近代絵画」「本居宣長」「考えるヒント」
「様々なる意匠」「志賀直哉」「私小説論」などが代表作だが、私の記憶に
残っている作品も多い。

小林秀雄は、舌鋒の鋭さと逆説的な警句と論理的で格調の高い文章で有名であり、
同時代以降の誰もが畏敬の念を持って小林の人物と作品を語る姿を多く見ている。

以下、この本の中で共感を持って読んだ「仕事論」に関する言葉をあげる。
小林秀雄の仕事の流儀である。

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・心掛け次第で明日からでも実行が出来、実行した以上必ず実益がある、
そういう言葉を、ほんとうの助言というのである。

・実行をはなれて助言はない。そこで実行となれば、人間にとって元来洒落た実行も
ひねくれた実行もない、ことごとく実行とは平凡なものだ。平凡こそ実行の持つ
最大の性格なのだ。だからこそ名助言はすべて平凡に見えるのだ。

・成る程、己の世界は狭いものだ。貧しく弱く不完全なものであるが、その不完全
なものからひと筋に工夫を凝らすというのが、ものを本当に考える道なのである、
生活に即して物を考える唯一の道なのであります。

・私は、自分の職業の命ずる特殊な具体的技術のなかに、そのなかにだけに、
私の考え方、私の感じ方、要するに私の生きる流儀を感得している。
かような意識が職業に対する愛着であります。

・天職という言葉がある。若し天という言葉を、自分の職業に対して
いよいよ深まって行く意識的な愛着の極限概念と解するなら、
これは正しい立派な言葉であります。

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●知研セミナーのお知らせ

「知的ビジネスマン・ビジネスウーマンのための
情報収集能力が10倍になるRSSの基礎と徹底活用法教えます」

大石裕一講師
  株式会社フィードテイラー 代表取締役、1975年生まれ。
日時:2007年4月24日(火)19:00〜21:00
(21:00から懇親会を予定)
場所:東京・赤坂見附・永楽倶楽部
地図:http://www.eiraku-c.com/access.html

<参加費>知研会員3000円、ビジター4000円、

お申込は、メールにて、件名に4/24RSS大石セミナーとお書きになり、

1.お名前            
2.メールアドレス
3.緊急連絡先(携帯等)
4.会員・ビジターの別
5.ご同伴者(   名)、ご同伴者のお名前(         )
6.懇親会の参加・不参加(参加費は4000円)
を記載のうえ、

Toで知研本部 (tiken.org@nifty.com),CCで秋田(emirun@nifty.com)
までお申込下さい。お問い合わせは、NPO知研(042−363−3445)
までお願い致します

永楽倶楽部は会員制倶楽部のため、ジャケット・ネクタイ着用が原則.

RSSというのは、メール・ウェブに次ぐ第3のツールと呼ばれる
画期的なもので、情報を継続的に収集する仕組みのことを言います。
RSSを使いこなすと、収集できる情報の質・量ともに、10倍ならぬ
100倍くらいの変化があなた様に訪れるでしょう!

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●ブログ「今日も生涯の一日なり」

http://plaza.rakuten.co.jp/hisatune/

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