「友の友を友としていくために」

野田一夫先生(宮城大学初代学長)が毎週2000人の友人に配送している葉書通信「Rapport]の669号(10月10日)が届いた。以下転載する。
私が毎週出しているメルマガや毎日書いているブログのモデルは、この野田先生の
Rapport(ラポー)である。このモデルをITを使ってやってみているということになる。

今回このブログに載せた写真は、先日のゴルフの時のもの。
(中央は野田先生、右は二人のゴルフの師匠の富田秀夫さん、左は私)
裏磐梯のボナリ高原ゴルフクラブ。後ろに見える山は安達太良山を裏から見た姿。
80歳の野田先生のドライバーはよく飛び、3人のボールが並ぶことが多い。

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いつか誰かに読まれると思わずに日記を書く人はいないでしょう。
古今東西の有名人の日記の多くは、(後に編集出版されて)歴史的資料や
文学作品として高い評価を受けてきました。
それでも昔の人は、自分の日記が他人に読まれることにためらいを感じたようですが
、現代人となると、私事や私見を公開することにむしろ積極的意味を感じており、
それが「自分史」とか「ブログ」のブームの素地となったはずです。

ところで、20年余りつづいている僕のRapportは「日記の代わりの週記か?」と
問われれば、答えは「yse&no」。人生記録としてではなく、親しい友人・知人向けの
手紙として書いている点でnoですが、毎日ではさすがに書く材料に窮する日があるが
故に毎週という点でyseなのです。

そういえば、ジッドにしても荷風にしても、日記を読むと、書き記すほどの
ことがなかった日は多かったようです。意外です。

Rapportは僕が開発したメディア。中年になって交友範囲が広がり過ぎ、
交友を暖めつづける時間の絶対的不足対策に、「自分の最新最大の関心事は何で、
なぜ感激しなぜ憤慨しているか、、、、」を毎週一方的に書き送りつづけてきた
わけです。
それともう一つの大切な目的は、最近知り合った素晴らしい人物について報せること、
希望されれば、僕の友人たちにもその新しい友人を紹介したいという求めがあるからです。

先週は僕のオフィスで、近藤昌平君から登山家の栗城史多君(世界五大陸の最高峰を
単独登頂し、あと二大陸を目指す頼もしい日本青年)を、また「イタリアワインの会」
で、英正道君(イタリア大使)からダイリオ・ポニッスイ君(オペラ演出家として
有望なイタリア人)を紹介されました。
友人を交え両君との交友を深めていくことが、僕の生き甲斐です。

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ゴルフの途中で野田先生から聞いた言葉。
「成功の反対は失敗ではない。何も目指さないことだ」
これも素晴らしい。