良い法人化、悪い法人化----宮城大学後援会と教職員懇親会

今週末の土日は大学祭。この日は学生の父母で構成する大学の後援会と教員たちの懇親会をいつも行っている。今回は父母40数名、教職員30名で過去最も多くの人が集まった。
今回は二部構成で、第一部は馬渡学長の講話、第二部は懇親会。

学長講話のテーマは、「宮城大学の法人化」である。1年半後に迫った公立大学法人化への取り組み状況の説明を父母の皆さんは熱心に聴いておられた。この中で「良い法人化と悪い法人化」という官展から国立大学法人化と公立大学法人化を眺め、設立者が法人化を経費削減の手段とする悪い法人化とと、教育・研究の強化という改革のために大学の自律性を強化する良い法人化があると説明。

良い法人化のために必要な経営資源の確保(出資・無償譲渡、運営交付金)と十分な自立的運営能力(自律的運営に合致した枠組み・定款等、法人化の趣旨に合致した内部制度設計、高い能力の運営陣)を挙げた。

最後は良い法人化を前提とした「法人化でどうなる?」だった。

1.名前が変わります。公立大学法人宮城大学
2.県の大学との関係が変わります。県は法人の設置者(財産出資、運営交付金、中期目標)
3.理事会が法人の運営に当たります。
4.理事長は学長がなります。
5.学長は初代は知事が選び、次から学長選考会議が選びます。
6.審議機関は、経営審議会と教育研究審議会。
7.3学部体制は定員も含め当分現行どおりです。
8.大学院には博士課程、食産業学の修士課程もできているはずです。
9.認定看護師養成スクールが開学しています。
10.中期目標に、学生の達成度と満足度の向上が上がっているはずです。
11.授業料は、多分しばらくは上がりません。上げるには議会の承認が必要です。
12.学生の窓口時間が便利になります。
13.学生の就職、留学支援は強化されていると思います。
14.教員も職員も公務員ではなくいなります。
15.新しい方法で先生方の採用選考を行うことになります。
16.プロパー職員という県職員出向以外の採用も行われます。
17.教職員の評価が強化されます。
18.教職員の服務条件が変わります。
19.非行の教職員はすぐに処分されます。
20.教育の質や学生サービスは向上していると思います。
21.同窓会が出来ていると思います。
22.後援会は、在校生の父母の会として、大学と学生の支援で大きな役割を
  果たすことになていると思います。(要望、期待)
23.競争力のある、卓越した教育研究拠点になっていると思います。

(悪い法人化だと多くは反対になります。
 今、県及び大学の関係者は、良い法人化になるようがんばっています)