横浜で弟と夕食を摂る。
二つ違いの弟は自動車メーカーのエンジニアだが、同じ大学の出身だから、同時期に何年か同じキャンパスで過ごした。

4年生になるとき、寮の相部屋の住人が卒業していなくなるので、弟に一緒に住んだらどうかと誘った。
「一緒に住まないか。兄弟といっても職業をもつようになるとなかなか接触はできなくなる。共通の思い出を持とうじゃないか」という私の提案に弟もうなづいて1年間一緒に暮らした。
弟は麻雀の腕前はプロ級だったので、就職がきまった私はマンツーマンで麻雀を習った。

この寮にはオカシナ連中が大勢いた。日立にいったB君、重工に就職した人、銀行マンになったC君。こういう連中と毎日麻雀をやったり遊んだりしていた。

横浜で一緒に飲みながら当時の事件を話題にして飲んでいたところ、あまりのおかしさとバカバカしさに涙を流しながら笑ってしまった。
数十年後、確かに共通の思い出が残り、幸せな気分を味わえたことになる。

あの時のメンバーはいったいどうしているのだろう?