自分史シンポジウム「旬は、今」(春日井市)でナビゲーター

午後1時半からは、自分史シンポジウム第一部のディスカッション「人生を味わう 自分再発見」。司会はフリーアナウンサーの浅井栄子さん、ナビゲーターは私、市民代表はかすがいエッセイストクラブの乙村正さん。全員、団塊の世代だ。

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自分史ブームの背景。

自分史=「これまでの私」から「これからの私」を考える

大学生の自分史、1年100本で10年間で1000本。失恋、受験、離婚、暴力、いじめ、不登校、、、。20年でも山あり谷ありの人生。就職担当としての考え方。
20代向けの「自分伝説」、CD=RO「自分伝説V]の発刊、30代からの自分発見の本、40台からのライフデザインの本、仕事の自分史としてのビジネス自分史の提案の本、、、。

HPによる自己紹介。教育・研究・地域貢献・プライベート。1999年からのITを用いた自分史でもある。1995年から2025年の50年間は情報技術が世界を変えた時代になる。ブログ1200日連続記入。

図解自分史のすすめ。人生鳥瞰図の書き方。

日記の延長が自分史。

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会場は中高年の男女200人が集まっていたが、楽しく1時間が過ぎた。

終了後、次の講演の作家の山本一力さんと和服姿の奥様にご挨拶。

山本一力さんの講演タイトルは「生き方雑記帳」。
ハリのあるバリトンンの太い声で、ゆっくり、じっくり、小説家らしい描写で話をする。両手を壇上にひろげる。聞かせる講演だ。
日記を30年書いている。30代後半からは力を入れて書いている。日記は自分の宝物だ。後になって苦味がとれて、まろやかな、時に甘露もある。苦味を受け入れておいて記しておく、もう一度戻ると受けとめられる。時の作用で越しに越されてきたエキス。一行の文字に時空を超えて浸ることができる。辛いことは逃げずに書いておけ。40代は大人のようで、まだ大人になりきれていない世代。50代は、わきまえ、咀嚼している。夢の苦さをわきまえて、その上で夢を語ることができる世代だ。そういう底力を人は持っている。年をとらねばわからないこともある。年を重ねていればこそ。知恵、経験、気力、時間、、などちょうどいい年格好だ。

山本一力さんは54歳で直木賞をとって、それから5年たった地点に立っている。ということは私が日経新聞から出した「図で考える人は仕事ができる」が売れて環境が一変した時期と重なっている。その5年間の様子が実感としてわかるから大いに共感しながら聞いた。

準備や運営の手際がよく、成功したいいイベントだったと思う。
私もいい経験をした。