辞世の句


はらからはみな床辺にありがとう
我れ逝くもこの秋空は変わりなし
底のなき大空に向けはばたかん
ゴミばかり残して天寿を全うす

この句は92歳で亡くなった横松宗先生の辞世の句である。
この先生は90歳の卒寿のお祝いの会で、新しい著作を配った人だから、本や評論を多数残している。
一生かけて書いた文章を「ゴミ」という表現をしたのが面白く味わいがある。