「知研フォーラム」が300号に達す--人物に関する文献が良かった

「知研フォーラム」が300号に達した。

NPO法人知的生産の技術研究会は1970年から38年目になる勉強会だが、「知研ニュース」「ちけんだいがく」「知的生産の技術」「知研フォーラム」と名前を変えながら、ずっと会誌を発行してきた。平均すると年8回の発行ということになる。

今号は112ページと充実している。

東京セミナー:寺島実郎・2月18日
ニュースのページ
「人物記念館の旅」(久恒啓一)--辻村寿三郎山田かまち
セミナー録「整備士のプラスアルファ」--小林尚衛
「地図に残る仕事をして30年」--小野恒
図解「空間から思考まで、目指すは3レベルのクリア」--本山賢治
「情報産業基礎理論」--加藤栄一
「世界エスペラント大会横浜 参加記」--林周行
「巨人小田実を追想する」--近藤節夫
「一冊の本との出会いから」--諏訪仁
松下竜一氏について書かれた文献」--高階時子
「村木多津男のユーモアページ」
イスラム研究6」--八木哲郎
「J.Lフォーラムなぜ医師が消えてゆく?」

私の「人物記念館の旅」は、74歳の現役人形師・辻村寿三郎と、17歳で夭折した芸術家・山田かまちをとりあげた。
ジュサブロー「見る人が元気の出るような人形をつくりたい」(ジュサブロー館)
山田かまち「幸せな人は幸せでない人を幸せな人にする」(山田かまち水彩デッサン美術館)


今回は、高階時子さんの「松下竜一氏について書かれた文献」(楽しい事典の話)が役にたった。松下竜一さんは「豆腐屋の四季」で有名になった作家で、私の高校の先輩にあたる。
ここでは、人物について調べる方法が述べられている。

 国会図書館の蔵書目録 NDL−OPACの一般検索と雑誌記事索引

「現代日本執筆者大事典」(日外アソシエーツ・1978-2003)
  国内で執筆活動を行っている人物を選定し、簡単なプロフィールと文献情報を掲載
  人物の著作文献を掲載した人名事典

「日本人物文献索引」(日外アソシエーツ・1994-2006)
  政治・経済・社会と、文学に分かれている
  文学では作家4452人に関する伝記・日記・回想・人物論・作品論・報道記事・年譜・著作
  古代から現代まで
  その人物について書かれた文献も掲載

「人物文献目録」(日外アソシエーツ・1981-2005)
  日本人編と外国人編

「人物書誌索引」(日外アソシエーツ・1979-2003)
  古今の日本人、外国人の参考文献、著書目録、年譜の書誌情報

「追悼記事索引 1991-2005」(日外ソシエーツ・2006)
  新聞記事・雑誌記事も含めた訃報・追悼記事