NPO法人知的生産の技術研究会の理事会と総会

2008/03/22

11時に東中野のテラハスウスに到着。
NPO法人知的生産の技術研究会の理事会と総会と講演会、そして懇親会に出席するためだ。

11時半から理事会。15時時班からは総会。
理事長として理事会の司会、そして総会は2007年度の報告と決算報告。
2008年度の方針と予算の報告。

17時からは、「整理学」「取材学」などの著書で有名な加藤英俊先生の講演会。
加藤先生は78歳とのことだが、お話を聞くと切れ味の鋭い頭脳は健在だった。
「知的生産と知的道楽」というタイトルだった。
知的なものの生産という概念は存在するのか、知的なものに消費という概念は存在するのか、という根本的な疑念から出発。
知的生産が何か新しいことを考えることだとしたら、自分の一生は先人が必ず前に言っているという絶望の連続だった。八木さんのイスラム研究も、久恒さんの人物記念館の旅も、知的度道楽ではないか。夏目漱石が「私の個人主義」という本を出している。人のためにするのが職業で、自分のためにするのが道楽である。学問というのは道楽である。道を楽しむ。今日もひとつ知って安らかに眠れる、今日の自分は昨日の自分ではない、という自己変革。
「一次情報を大切に」。一次経験、現地踏破。体力と金銭的余裕。日本をもっと。今でも月1回は旅行する。足で歩くことが大切。

加藤先生が、私の人物記念館の旅を材料にして何度も話題にしたのには驚いたし、知研の機関誌をよく読んでおられたのには恐縮した。

質問の時間には、「職業の道楽化と道楽の職業化」について私も質問してみた。
実に含蓄のある名講演だった。

18時からは、二次会だったが、20数人の参加者で大いに盛り上がった。
加藤先生も参加された。
また新しいメンバーも数人いて仲間になってくれた。