久恒啓一の「学びの軌跡」(メルマガの新しいタイトル)

k-hisatune2008-04-06

私のウェブ時代を生き抜くためのインフラは、ホームページとブログとメルマガの三本柱で成り立っている。
4月からの新生活にあわせてそれぞれ刷新を図ることにした。
ホームページは多摩大バージョンに「変更し、ブログはメインを「はてな」に変更したので、7日に出すメルマガのタイトル変更でこのプログラムも完成する。

メルマガはいつのまにか7日に出す次号で588号となり、配信数は8000となった。
この間、主として「ビジネスマン教授日記」というタイトルで日々の動きを報告してきたが、ビジネスマンから大学教員に転身したという意味合いを強く出して、このタイトルを使ってきた。
ここしばらく588号に及ぶ配信でいったい何を語ってきたのだろうか、「日記」の中身は何だったのだろうか、と自問してきた。私自身が日々さまざまな人々と会い、プロジェクトを行い、旅に赴く、それを記してきた。それは毎日の「学び」の記録ではなかったか、それが本質だったのではないか、と最近思い当たった。それなら、「学びの軌跡」というタイトルがふさわしいし、内容も焦点を絞っていける。これからの10年は、新天地での学びの記録を発信していこう。
こういう考えから「久恒啓一の「学びの軌跡」」というタイトルで新たな出発をすることにした。
タイトルや名前は重要である。子供の名前はその子の将来に深い影響を与えるし、組織の名称も仕事の出来栄えに大きく影響を与える。ホームページ、ブログ、メルマガといったIT時代の武器は、それぞれ始めると毎日進化していく。最初の構想、ネーミングに沿って着実に深まっていく。だからあだやおろそかにタイトルをつけてはいけない。成果がまるで違ったものになるのだ。
「図解ウェブ」(HP)、「今日も生涯の一日なり」(ブログ)、「学びの軌跡」(メルマガ)とそろうと、統一感が出てきた感じがする。

書斎の窓から撮った多摩川の写真。



東京での宮城大学顧客満足ゼミの同窓会の日程が固まってきた。4月24日に新宿で行われる。幹事は人材関係の仕事をしている三期生の太田君。
仙台を離れるときに結成された地元でのゼミ同窓会に刺激されて、始まった動きである。名古屋からも駆けつけるOBもいるらしい。宮城大学事業構想学部の卒業生は6割以上が首都圏での就職を果たすので、対象者は多い。彼らに会うのは非常に楽しみだ。
第一期生がようやく30歳に到達しつつある頃だから、そろそろ本格的に仕事に精を出し始める時期だろうか。最初の職場でずっと頑張っている者、すでに転職して新しい職場で活動している者などのうわさは風の便りで聞いているが、どのようなキャリアになっているのか、聞いて励ますことにしたい。
最近、出版社からの執筆依頼が多くなってきたのは20代から30代のビジネスマンに向けての仕事の進め方や心構えなどに関する書籍だ。ちなみに今年一月以降に出した本を挙げてみる。
 「勉強はやめて、けもの道を走ろう!」(ビジネス社)
 「通勤時間「超」活用術」(三笠書房・知的生き方文庫)
 「仕事は頭でするな、身体でせよ!」(大和書房)
若いビジネスマン向けの本だが、考えてみれば私の教え子たちがこういう本を読む世代になってきたということになる。こいう系統の本は今年も引き続き刊行予定もいくつかあるが、今後は教え子たちに向けてのメッセージのつもりで書いていこうと思う。

多摩大学経営情報学部教授としての肩書きで初めて書いた「仕事は頭でするな、身体でせよ!」(3月刊行)の前書きを拾ってみる。 

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  本書は、私が現場のたたき上げとして身につけた、いわば「凡才のための成功法則」である。
  誤解を恐れずに言えば、「バカ」とは若さの特権である。
  育ち上がって固まってしまったバカはどうしようもないが、若いうちのバカは人にもチャンスの神様にも好かれやすい。 
  逆に言うと、若いうちから優秀な人は、頭だけですべてわかってしまうので、かなり損をする。
  何もやらい内から「そんなこと知っている」と思ってしまうたえ、冒険せず、失敗せず、ソツなく仕事をこなして、こじんまりとまとまってしまうのだ。
  その点、凡才は頭が良くないぶん、身体を使って仕事をするしかないんで、様々なメリットがある。大きな巻き返しだって図れる。
  だったら大いにバカになり、大いに失敗するべきなのだ。
  頭ではなく、がむしゃらに身体を使って仕事をするべきだ。
  成功というものは、日々、現場からしか生まれない。
  本書で紹介するルールは、すべて実践的なものばかりである。
  机上の空論は、誰にでもできるものを厳選して書いていくつもりだ。
   いまひとつ伸び悩んでいる人。
   まわりが優秀に思えて仕方ない人。
   今までの仕事のやり方に行き詰っている人。
 この本が、かつての私のような「凡才」のあなたのブレイク・ポイントになれば、著者としてこれほど嬉しいことはない。

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若いビジネスマンへの応援歌という私の最近の出版のジャンルは、教え子たちがその対象であるというステージに入ってきた。同窓会ではこの本をプレゼントすることにしようか。

仕事は頭でするな、身体でせよ!

仕事は頭でするな、身体でせよ!