「多摩サイ」を歩く

k-hisatune2008-05-04

万歩計をつけて多摩川沿いに続く道を歩く。
多摩市から日野市にかけての道だが、対岸の府中市は企業の工場や研究所、そしてマンションが並んでいる。こちら側は小さな古い戸建て住宅が不規則に思い思いに建っている。川辺の公園では若者が球技の練習をしていたり、大人が集団で太極拳をやっていたり、子どもたちがサッカーの試合をやっていたり、夫婦でキャッチボールをしていたり、色々な世代が思い思いに休日を楽しんでいる。
この道は多摩サイクリングロードという名前で自転車乗りたちは呼んでいて「多摩サイ」と略して使うらしく、サイクリング独特の鋭角的なヘルメットをかぶって走る中年も多い。ブラックやイエロー、ブルーなどのカラーのファッションもそれぞれ工夫を凝らしていて楽しめる。多摩サイで走る人は初心者が比較的多く、割合ゆったりとしたスピードで走ると聞いている。だから歩いていて危ないという感じを受けることはない。
途中で橋がかかっていると、橋を避けて下をくぐる道路が用意されているのでそのまま歩くことができる。水の流れの幅は広くなったり狭くなったりする。川の流れも速いところもあればゆっくりと流れるところもある。思い思いに咲く花も楽しむことができた。
歩いている人を観察するのもなかなか面白い。いかにもウオーキングをやっていますという不自然な腕の振りをしている中年の男性や女性の姿はよく見かける。犬を連れて散歩している人も多いが、向こうから小さい犬を引き連れている婦人がいたから数えてみたら7匹いたのには驚いた。また帽子をかぶった老人が健康のためだろうがゆっくりと歩いている姿も多い。この川にはあらゆる世代がお世話になっているようで生活感があふれている。
愛用しているiPod touchで、ある講演を聴きながらだったが、長い時間歩いても一向に苦にはならない。勉強とスポーツを同時に行うことができるから、こういう機器と散歩とは相性がいい。
関戸橋から、京王線が走る橋、独特の美しい姿の府中四谷橋、そして高い空間を走る多摩モノレール下までのウオーキングだったが、往復で1万3千歩を記録した。
明日も歩いてみるか。
(多摩川サイクリングロードというのは府中側を言うのかもしれない)