「ヒトもうけして20年--仙台はなもく七三会のヒ・ミ・ツ」

「ヒトもうけして20年--仙台はなもく七三会のヒ・ミ・ツ」という小冊子が仙台放送の志伯さんから届いた。
平成元年(1989年)に発足した異業種交流の人的ネットワーク、勉強会兼懇親会だ。会員は、サラリーマン、主婦、自営業、建築家、デザイナー、商店経営者、ジャーナリスト、教師、大学助手、文芸家、ミュージシャン、議員、公務員など多彩な人々が名を連ねている。
この会の素晴らしいところは、ほぼ毎週(木曜日)出勤前の朝7時半からの勉強会を20年続けてきたことだ。会員はその後、それぞれの職場に散っていく。この会が仙台に与えた影響の深さは計り知れないと思う。「呼びたい人より呼べる人」というモットーで呼んだ講師の名簿の一覧を見るとまさに壮観だ。
新川達郎、西沢潤一、藤井黎、本間俊太郎、出雲幸五郎、加藤哲夫、関口怜子、亀井文造、志伯知伊、平間久雄、牛尾陽子、浅野純子、森山雅幸、愛知洵子、平賀ノブ、小野寺五典奥山恵美子、紅邑晶子、今野東、千葉真知子、穴澤鉄男、田崎忠行、横山英子、半田康延、松良千廣、半田智久、宮原博通などおつきあいのあった懐かしい名前が並んでいる。
2000年6月29日には私も「インターネット時代の自己表現術」というテーマで会場の仙台駅のメトロポリタンホテルで話をしているが、朝早いこともあって印象に残っている。
毎週の朝食勉強会を20年という長い年月にわたって続けてきたというのが凄い。この冊子も歴史、イベント、遊び、そして目指したもの、続いた理由、はなもく流儀(スタイル)など、よく編集されている。それぞれが書いた文章の洒脱さ、タイトルのつけ方、「はなもく四季譜」というテーマ春夏秋冬の遊びを追ったつくり、など実に凝っている。相当な腕利きが時間をかけてつくった冊子であることは間違いないだろう。そういった遊び心がこの冊子を貫いていて楽しい。
私が関与している知的生産の技術研究会も38年目に入ったが、毎月のセミナー中心できたから、毎週開くことの苦労はよく理解できる。会場選定、講師への依頼、会員への連絡と人数の確保、イベントの企画、、、、など。そしてこういう活動を繋げきって、ともし火をともし続けているのは快挙だろう。20周年を記念してこういった優れた冊子をつくったことで、この会はよき伝統を再活性化していくに違いない。まち起こし、地域起こしの優れたモデルだと思う。
遊び心の豊かな人たちの金字塔である、と絶賛しておこう。こういう人達と繋がって生活していた幸せを改めて味わうことになった。皆さん。お元気で!
仙台はなもく七三会のホームページ:http://www.asahi-net.or.jp/~uy5t-ssk/index_j.htm