「エネルギーと環境問題への視座」

本日銀座で行われた夜の勉強会での寺島実郎さんの講義の流れ。

岩波の「世界」に連載中の「脳力のレッスン」は「問いかけとしての戦後日本」シリーズは、団塊の世代、米国TV、宮沢喜一小田実、、、、と続く、
産業で外貨を稼ぎ、食糧とエネルギーは外国から買うという日本の方針、際立って低い食糧自給率、原油高騰でも日本経済がパニックになっていない理由、金利を上げられない理由、日本の金が外国ファンド経由で日本企業に襲いかかっている構図、ガバナンスの欠如、、、、。
メインテーマ「エネルギーと環境問題への視座」は下記。
輸送のエネルギーとCO2の削減、農地によるCO2吸収、農耕放棄地37万ha、食糧自給率向上(39%からまずは50%へ)、農業生産法人、システムとしての農業、高級食材輸出、団塊世代、世界最大の食糧純輸入国という愚かさ、エネルギー狩猟型文明からエネルギー耕作型文明への転換、バイオマス燃料を日本の再生エネルギー(太陽、風力、、)政策の一つの柱に、食糧とバッティングしない次世代のバイオエタノール、ボーダレス時代の課題にはボーダレスな仕組みで、国際連帯税(地球環境税)、3つのE(エコノミー・エネルギー・エコロジー)のバランス、金融取引の制御、排出権取引、実需原則、異種格闘技、日本のルールにこだわるべき、洞爺湖サミットに二つのアジェンダサブプライムと環境)の関連付け、金融取引と環境、新しい制度設計、、、、。

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午前中からお昼にかけて、財団法人社会開発研究センター(村田裕之理事長・野田一夫会長)の理事会と評議員会、引き続き財団法人日本総合研究所(野田一夫理事長・寺島実郎会長)の理事会と評議員会が赤坂であり、いずれも評議員を仰せつかっているので参加した。日本総研では、寺島会長が急きょ欠席だったが、福田総理へ洞爺湖サミットへ向けて「地球温暖化問題に関する懇談会」の提言書を渡すことになったためだと夜の勉強会でわかった。新理事として松岡正剛さんが就任され、東京に来ましたと改めてご挨拶。

「世界的に二十一世紀の構造的課題が噴出し、日本社会の深層に戦後の檻のようなものが溜まっている。こられの課題に正面から向き合うべき今、平均的には今後二十五年を生きねばならぬ団塊の世代は、自らの体験を整理し、いかに社会的に生きるかを問い詰め、何かを後代に残していかねばならない。」(岩波書店「世界」2008年4月号。「脳力のレッスン」72--問いかけとしての戦後日本--再び団塊の世代として)