編集者、研修担当者との面談、そして夜の大学院の講義

JR品川駅直結のインターシティA棟27階にある多摩大学大学院での講義の日。講義名は「実践知識経営」。
夕刻18時半から21時40分までという2時限という長丁場である。30代中心の社会人ばかりだから講師の私もなかなか興味深く楽しめている。この年代の社会人は忙しく、毎回全員はそろわない。今日は遅れてきた人が数人、トラブルで急きょ会社に戻らねばならなくなった人もでた。仕事を持ちながら大学院に通うという志は立派だと思う。それぞれの職業や仕事の経験に裏打ちされた識見に触れるのも楽しみだ。始まる前に、グローバルスタディ学部(湘南キャンパス)担当の副学長と多摩キャンパス(経営情報学部)の事務長と遭遇する。高校の先生方対象の今年度入試の説明会にきたとのことだ。

講義の前に品川駅ビルの中にある喫茶店で人に会う。
最初は、ある出版社の若い女性編集者。新しい本の企画の件の相談。かなり面白い案に育ってきた。それを次回の編集会議にかけるとのこと。話の中でもう一つの新しい企画が生まれた。こちらも形になるかもしれない。本の出版は息を抜くとすぐに途絶えてしまうから、常に半年から一年くらいのスパンで次の企画を日程にのぼらせておく必要がある。2002年の「図で考える人は仕事ができる」の発刊で話題になって以来、6年間にわたって間断なく本を刊行してきたが、そのためには出版社の要望や読者ニーズ、そしてこちらの都合なども考慮にいれたマネジメント技術が著者側にも必要となってくる。

次に、ある大手企業の女性の研修担当者と面談する。比較的若い層に向けての講演・研修の依頼だが、こういうときに企業の抱えている問題や人材育成に関する考え方がわかる。やりとりの中で相手のニーズに沿った企画案が浮上してきた。今回は最近出している若いビジネスマン向けの本である「「通勤時間「超」活用術」(知的生き方文庫)を読んでの依頼で、私が図解関係の本をかなりの量書いていることを当初は知らなかったらしい。