最新刊のアマゾンの読者書評3つ

最近著「図で考えれば文章がうまくなる」(PHP文庫)のアマゾンの書評が3つ掲載されているので以下に紹介する。
図で考えれば文章がうまくなる (PHP文庫 ひ 31-1)

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図解で考えをまとめてから文章を書く, 2008/6/11
By フジキセキ (大阪)

まず考えをまとめてから書く事にする、考える段階と書く作業との間に
図解を設ける事によって解かり易い文章になるということが、本書の目的です。
なぜ図解する段階が必要なのか?

それは書くことと考える事を同時に行なうと支離滅裂な文章になりやすい。
著者は従来の文章読本にはこの行為を省いていて役立たないと指摘しています。

この方法の利点として
文章を書く前に図というクッションを入れるとずっと文章を書くことが
楽になる。
実際私自身この手法を取り入れてから、文章を書きやすく、さらに
解かり易い文章になりました。レビューを200以上書いているので、
ご覧下さい。初期のレビューよりも現在のレビューの方が読み易い筈です。

その方法としては○と→さえ描ければ誰にも図を描ける。
これは
 情報同士の関係を確認できる
 ○と→の関係を確認できる
 図解は文章の設計図
           なので非常に便利です。

実際読書する場合には
 キーワードに印を付けて読む
 キーワードを白紙に書き出す
 図を見ながら文章を読んでみる(確認)
 これをやり始めた段階では面倒に感じますが、慣れるとこの方法の方が
 便利になってきます。

 さらにキーワードから骨格を作ってみる
    骨格に肉付けして図を豊かにする その際、キーワードが
つながっているか否かを確認する。
 ここまですると一種の遊びとしても面白い♪

基本的な手法は以上です。もう少し水準の高い文章作成には
以下の参考文献を挙げておきます。
「考える技術・書く技術」バーバラ・ミント著
「ロジカル・シンキング」照屋華子・岡田恵子著

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文章を書くのは後にして、まず内容をしっかり練るべき
By くろやぎ (神奈川県)   07/07

文章読本」マニアの私にとって、本書の主題は衝撃です。
図を書いてから文章を書く、という文章術はまさに「目からウロコ」でした。
 著者の久恒さんは、『図で考える人は仕事ができる』などの著作で有名な“図解”の第一人者です。図を使って物事を考える方法を学生に教えるなか、久恒さんは必ず「図を使って文章を書かせる」という時間をつくっています。

 この講義への学生たちの反響は大きく、
「生まれて初めて文章を書くのが楽しかった」
「自分でも信じられないくらい、すらすらとペンを走らせることができた」
と言ってくれるそうです。

 なぜ学生たちにそんなに強い印象が残るのか。
 それは、それまで学生たちが知らずに知らずに無理をしていた文章作成方法を、無理のないやり方に変えさせたからです。

 文章を書くときには、「文章の内容を考える」という行為と、「実際に文章を書いてみる」という作業を同時に行っています。久恒さんの考えでは、「文章は考えるための道具としては弱い」という性質を持っています。
 ですから、「文章を書きながら文章の内容を考える」という行為を行おうとせずに、実際に文章を書くのは後回しにして、まず内容をしっかり練るべきなのです。

 そこで登場するのが「考える道具」としての図解です。
 先に図を使って考えをまとめ、そのあと図の流れにしたがって文章にすることによって、革命ともいうべきことが起きた! ……と、久恒さんはこの手法を「図解文章法」と命名しました。

 本書には、文章を書く前に作った図解と、図解を元に書いた文章の例がたくさん登場しますので、この手法のイメージが湧きますし、勘どころをつかむこともできるでしょう。
 文書を書くことに苦手意識を持っている方に、特にお勧めです。

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本当の悩みにやっと届いた, 2008/7/8
By きゃろらいん

仕事をする上で、ことごとくつきまとってきたのは「文章を書く」ということ。
書きたいが先に進めないのは、文章が下手なのだからだと思っていた。
なんとなく伝えたいことを伝え切れていないのも、文章力がないからだと思っていた。
しかし、この本を読んで、
書けないのは文章を書く、ということそのものに力が不足しているのではなく
文章を書くための中身を考える力が不足していることがわかった。

文章を書いていると、考えながら書いているので
最初と最後とで内容がずれていることはよくあるし
結局何が言いたかったのかが伝わりにくい文章にもなってしまう。

久恒氏が提唱する「図解文章法」は、
地図を持って知らない土地に旅に出るような、そういう感覚がある。
図によって進むべき方向とその道のりがわかっていれば
途中で迷うことはない。

助詞の使い方、一文の中の主語述語の組み立て方に悩んでいたわけではなかった。
自分自身の本当の悩みに届く方法が、この1冊にあった。
まさに、快刀乱麻を断つ。そんな1冊である。

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