日本ペンクラブの例会に初出席

k-hisatune2008-07-14

有楽町の東京会館で行われた日本ペンクラブの7月例会に初めて出席した。
定刻の17時半前に会場のエレベータに乗るとちょうど小中陽太郎先生(日本ペンクラブ理事)と一緒になった。先立って行われた理事会で私の入会申請が認められたことを知らされた。ある偶然から入会することになったが、推薦者は小中先生と八木哲郎さんである。
会場に入ると、阿刀田高会長、浅田次郎専務理事などに紹介される。旧知の野村正樹さんにもご挨拶。100人ほどのメンバーで一家をなしている方が多いように見受ける。入会審査で小中先生が少し遅れたので代わりに説明をしていただいたという吉岡忍理事にお礼のご挨拶。NPO知研でもう20年以上前に講演をしていただいた方だが、「覚えていますよ」と言われた。
毎回、冒頭の30分間は講演などがあるが、本日は講談師の神田松鯉さんの一席だった。神田派の宗家二代目神田伯山の隠居名の三代目を襲名した人物で日本講談協会の会長だである。出し物は有名な怪談のさわりだった。野太いだみ声で語りだすと会場はシーンとして音もなく聴き入った。神田さんの冒頭の説明によると、落語家は500人、浪曲師は200人、そして講釈師は47人で赤穂浪士の数と同じだそうだ。
そのあと例会に移る。最初のご挨拶は阿刀田高会長。クリエイティブの重要性を説き、物まねはだめだという短い挨拶だった。乾杯は浅田次郎専務理事。そのあと、新入会員や初めて出席した会員の紹介があった。私はまだ入会金や年会費を払っていないので次回ということになるらしい。愛川欣也さん、松本幸四郎さんらが紹介された。染五郎という名前から伝統のある名跡を継いだ松本幸四郎さんは、舞台では台詞のないときが難しい、それが間であり、文章でも同じではないか、という短いが聞かせる文章論を述べた。スマートな挨拶だった。
司会によると、松たか子さんも会員で親子会員だそうだ。また新田次郎藤原てい藤原正彦夫妻、その子供など三代にわたっての会員もいるとか。
後は立食パーティ。野村正樹さんを見つけて情報を仕入れる。どのような人がメンバーなのか、例会の様子、日程、、、、。
日本ペンクラブは3つの分野があり、どれかに登録する。ペンクラブの「PEN」は、ポエト(詩人)、プレイライト(劇作家)のP、エディター(編集者)、エッセイスト(評論家)のE、ノベリスト(小説家)のNを合わせたP.E.N.を表しているが、私はEのグループに入れてもらった。
あとでホームページを開いて、会員ホームページ一覧を覗く。よく知っている名前が並んでいる。阿木曜子、天木直人新井満池田理代子井沢元彦伊集院静井上ひさし猪瀬直樹、江川詔子、紀田潤一郎、小中陽太郎、志茂田影樹、高野悦子、武田哲夫、立川談四楼立松和平俵万智、俵萌子、つかこうへい、筒井康隆ドクター中松中谷彰宏中村桂子西垣通、西木正明、野村正樹、林望日垣隆福島瑞穂三田誠広宮本輝森村誠一など。
世界が広がりそうで楽しみだが、私自身の書くものにも影響が出てくるかもしれない。
(写真は浅田次郎さんの乾杯のあいさつ風景)

1時間ほどいてそのまま赤坂の永楽倶楽部へ。NPO法人知研の新入会員との懇談会。医薬品会社の事業開発担当の稲がきさん、化学会社の労組書記長の大村さん、多摩図書館長の鈴木さん、骨伝導スピーカーなどのベンチャー経営の小坂さん、翻訳・通訳の遠藤さん、そして古い会員でBMネットワークの高橋さん、、秋田事務局長、八木会長と私でなかなか充実した楽しい会となった。21時半頃に私は引き揚げたが、他のメンバーは帰る気配がなく話し込んでいたが、いつまでやっていたのだろうか。