「塵も積もれば山となる」----私の出版史

ビジネスマンとして本業の仕事以外の世界を持とうと考え、30歳でNPO法人知的生産の技術研究会(http://tiken.org/)に入会して以来、幸運なことに本の出版にずっと関わるという幸運に恵まれてきた。
初めての共著は32歳の時の「自分学のための知的生産術」(TBSブリタニカ)で表紙に小さく名前を載せてもらって嬉しかった。
40歳になって初めて「コミュニケーションのための図解の技術」(日本実業出版社)という単著を書き、これが話題になった。当時はつとめていた大企業で広報課長に昇進したばかりだったから、本業以外であまり話題にならないように気を遣っていた。
最初の単著が縁で47歳で大学教員に転身したが、しばらくは学内業務に多忙で本をあまり書けなかった。52歳の時に出した「図で考える人は仕事ができる」(日本経済新聞社)がベストセラーになり、それ以来さまざまの出版社の要望に応じて本を出しまくってきた。以上が私の出版に関する四半世紀の簡単な歴史である。
分野別にみると、独自の領域である「図解コミュニケーション」に関する分野(http://www.hisatune.net/html/03-kouken/ichiran.htm)が中心だが、ここ数年は若いビジネスマンを励ます本の執筆依頼が多く企業の管理職経験者としての仕事論を語ってきた。また、ライフワークとなりつつある「人物記念館の旅」を題材とした本の準備も進んでおり、今年からこの新しい分野の本も出ていく予定だ。
量的には、ビジネスマン時代には執筆を始めて以来の15年間で14冊、宮城大学時代は11年間で63冊、そして多摩大学時代は今年からだがすでに2冊となって計79冊となっている。http://www.hisatune.net/html/02-kenkyuu/tyosaku/index.htm

昨年から仕込んできた企画が今年の後半から形になってかなりの量出てくる予定だが、まず来週末に若いビジネスマン向けの本が一冊並ぶ予定である。廣済堂出版から初めて出す単行本で、タイトルは「仕事は『日曜の夜』から始めなさい!」。
http://www.amazon.co.jp/%E4%BB%95%E4%BA%8B%E3%81%AF%E3%80%8C%E6%97%A5%E6%9B%9C%E3%81%AE%E5%A4%9C%E3%80%8D%E3%81%8B%E3%82%89%E5%A7%8B%E3%82%81%E3%81%AA%E3%81%95%E3%81%84-%E4%B9%85%E6%81%92-%E5%95%93%E4%B8%80/dp/4331513297/ref=sr_1_17?ie=UTF8&s=books&qid=1216421224&sr=8-17
この本で累積80冊となる。「塵も積もれば山となる」ということわざを思い出している。