愛犬が前庭疾患(脳)にかかる

愛犬チョコラの様子がおかしい。まっすぐに歩けずにすぐにぶつかってしまう。首が斜めに傾いた状態になっている。眼球が左右に揺れて一定の方向を見つめることができない。おう吐がある。
動物病院に連れていくと、前庭疾患という脳の病気だそうだ。通常は老犬に発生するのだが、チョコラは8歳なのでまだ中年犬なのだが、頭を打った拍子になることがあるそうだ。船酔いのような状態であり、本人(本犬?)が一番苦しいのだそうだ。

小学生の頃、運動会で野球のバットを額に当ててそのまわりをグルグルまわり、その後ある方向に向けて走りだすと、体が斜めに傾いて自分が目指す方向からどんどん外れていくという競技があった。見物人はおかしくてたまらないが、本人も意思と体の動きのずれをどうしようもなく、苦笑しながらナナメの方向に走っていく。それを思い出した。

インターネットで調べてみると、神奈川県のある動物病院の診断が載っていた。

                                          • -

全ての老齢犬・猫に突発的に発症する可能性があります。前庭器官は、耳の奥の内耳にあります。前庭器官は、体の平衡感覚をつかさどる器官です。この器官に何らかの原因で異常をきたすことで発症します。24時間〜48時間かけて進行して数週間かかって回復する症例が多いですが、後遺症として、軽い斜頸が残ります。また、再発することがあります。
前庭疾患の症状をあげます。
●首やからだを斜めに傾斜させます。
●同じ場所を同一方向にぐるぐる回って歩き、食事や水を摂取できません。
●目を見ると、こきざみに一定のリズムでキョロキョロ動かします。左右に動く水平眼振があります。眼球震盪(がんきゅうしんとう)、略して眼振といいます。
●一部の顔面麻痺が発症することがあります。
●嘔吐、流涎することがあります。

前庭疾患のために首や体を傾け、水平に眼球を動かして同じ場所を
ぐるぐる回ってしまいます

以上のような症状がみられたら、かかりつけの獣医師による治療が必要になります。どちらかというと、高齢猫よりも高齢犬に発症する場合が多いようです。予防の方法はないので、伴侶の犬・猫が高齢になったら、いつでも起きると思ってください。
私の見解ですが、人間でいうと船酔いが数週間継続している状態なかも知れません。  

                                                                                                • -

土曜日の午前中に発症し、午後から始まる病院に連れていく。診断の後、点滴を打つ。一晩寝て日曜日の午後には食欲が出るなど少し改善がみられてはいるが、元気がなく、閉じこもっているので心配だ。長い長い船酔い状態は苦しいだろう。