人生設計から逆算する鳥の目手帳術-「日経ビジネスアソシエ」に登場

手帳の季節が始まっている。毎年雑誌を中心に来年の手帳の選び方のオンパレードになってくるが、だんだんその時期が始まるのが早くなっていうような気がする。私にも毎年、手帳の使い方特集のインタビューがかならずあるのだが、今年は「日経ビジネス・アソシエ」(10月21日発行)だった。

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「どれを選ぶ?どう使う? 最強の手帳2009」ろいう特集で、アソシエ過去最大の全52ページの大特集である。これだけのぺーじがあると有名人のインタビュー記事だけですますわけにはいかなくなるから、編集者も大変だ。
「900人のビジネスパースに聞いた手帳の利用実態」「インタビュー」「「特集連動付録-必携ブックレット・手帳用ツール」「技あり!の手帳のアクセサリー14」「20009年版話題の手帳を総まくり」「最強の手帳活用術」「理想の手帳会議」という構成で、手帳に関する企画が満載だ。                          私が出ているのは、「最強の手帳活用術」というコーナーで9人のインタビューが載っている。
「こだわり手帳で仕事を楽しく」「予定を俯瞰して働き方を見直す」「過去と未来をつなぐママの手帳術」「自作のリフィルで時間を有効活用」「育児日記にも手帳を活用」「何でもスクラップして毎日を記録」「心の自分史で本音を知る」「18年間同じ手帳を使い続ける」というタイトルが並んでいる。

私の2ページのタイトルは「人生設計から逆算する鳥の目手帳術」だ。 
手帳という名前からそもそも考え直さなくてはならない。「手に入る帳面」の略が手帳だが、それは形態を言っているのであって、内容・コンテンツを示しているのではない。「手帳とは人、物、金、時間、情報、など有限な人生の経営資源を最適に組み合わせながら、最高の生活を送るための道具である」、これが私の定義だ。30代後半に「システム手帳活用術」(「TBSブリタニカ)という本を書いたとき、この定義が完成し、それにふさわしい考え方を持ったシステム手帳を発見して使い始めてから、手帳の選択に迷うことはなくなった。 

その後、そのシステム手帳の足りない部分は、週明けには「今日から4週間が鳥瞰できるスケジュール表」という考え方で、自分で作ってきた。このスケジュール表も次第に進化し、今では次の週の予定がセリあがってくるというソフトになっている。また、4週間のうち今週と来週はそれ以外の週の2倍のスペースをとるように工夫している。この仕組みは実に快適なので一緒に仕事をする人にはでソフトをあげて、同じスピードで走ってもらうようにしている。まだいろいろの工夫はあるが、これを「鳥の目」手帳と呼んでいる。

今回のインタビューでは、その日その日の積み重ねでいい人生を送るという「その日暮らし」「その週くらし」という刹那的な生き方では夢を実現できない、という考え方を強調してみた。 まず、人生の長期計画があって、10年の計画があり、1年の計画があり、4週間のスケジュールがあり、1週間のスケジュール表となり、一日の予定となり、そして「今」という瞬間がある、という考え方だ。だから、私のブログは「日々是好日」ではなく、「今日も生涯の一日なり」というタイトルにしている。

この記事では、40歳の時点でつくった「人生30年計画」という一覧表から始まっている。計画というより希望を述べている、といった感じのつくりだから実現できていないことが多いのだが、今となって眺めてみると自分自身でも実に興味深い。 30歳では「一生の計画」という一覧表を作成している。これも実現性を考えていないから、愉快な妄想にあふれていて面白い。振り返ってみれば、その基軸を土台に、毎年の詳しい計画表を正月につくり年末に総括するという仕組みが今日まで続いているのも、若いころから三日坊主だったのに不思議な気がする。 


この雑誌の「編集後記」には、インタビュアーだった編集部の木瀬武さんが、「特集に登場する久恒さんは、手帳を「人生における経営資源」と 位置づけます」とのコメントを載せいる。「2009年の世界経済には大しけの予想が出ています。舵取りには心強い相棒が必要です。」ともあるが、この相棒こそはライフプランであり手帳である。

そろそろ、こういった考え方や実物を公開していく時期に来たようだ。