「情報通信と社会」と「原価計算」の期末試験に立ち会う

秋学期の期末試験が始まっており、他の先生の試験の手伝いという仕事がまわってきた。何事も学内の様子がわかるので楽しむことにする。
4つの講義にアテンドする予定だったが、結果的に二つの試験に立ち会った。

一つ目は、井上伸雄先生の「情報通信と社会1」。井上先生は多摩大学創学時からの参加者で、NTT出身の情報の専門家で定年まで勤められ、今は非常勤で来られている。教員ラウンジでいつも入れていただいたコーヒーを御馳走になりながら、楽しくお話をうかがう先生。

1.調歩同期方式(スタート・ストップ方式)で文字を伝送するとき、次のようなビット列が受信された。どのような文字が送られてきたか?
2.ユニバーサル・サービスについて。この文(英文)ではどのような理由でユニバーサル・サービスが必要だと述べているか?ATTがユニバーサル・サービスの必要性を訴えるに至った背景と狙いは何か?日本では、、?携帯電話は、、、?
3.データ通信システムの構成図について適当な文章を選ぶ問題
4.通信と放送の融合。具体例をあげて、どのように両方のサービスを提供しているかを述べよ。融合を可能とした技術的な背景を説明せよ。
5.ディジタル・テレビ放送についての問題
6.電話での沈黙は、情報か否かを問う問題
7.ADSLの伝送速度についての問。ネットワーク接続料金制度についての問。加入電話と携帯電話の料金設定についての問。
8.正誤を選ぶ問題


二つ目は山原先生の「原価分析」の試験の立会。山原先生は官丁出身の先生で、財務関係の専門家だ。やわらかく接していただけるが、芯の強そうな先生。今年はなぜか異常に受講生が多いそうで、3人の助っ人が必要になったとのこと。

1.原価計算のステップと基本手続きに関する図へ、用語を入れる問題
2.間接労務費に関する問
3.製造原価計算書の完成と、完成品製造原価・仕掛品原価の計算
4.製造間接費配賦率の計算。製造間接費の計算。完成品製造原価の合計額計算。
5.資料に基づいて原価差異を算出する問題
6.予算損益計算書に基づき、利益図表に適切な用語を記入する問題
7.原価企画に関連する記述のうち妥当ではないものをえらぶ問題
8.原価計算に関連する記述のうち妥当ではないものを選び訂正する問題。原価に関する図の中に適当な用語を記入する問題


試験の前後や合い間に、試験問題作成のこと、採点の考え方、などをうかがう機会があった。普段は同僚たちの教えている中身をのぞくことはないから、楽しい時間になった。
問題の程度、答案に取り組む学生の様子などを観察していて、学生は随分と鍛えられているという印象を持った。

事務局から、私の担当する「マネジメントデザイン」と「ビジネス情報デザインスタディ」の提出レポートをもらう。こちらは今から採点作業が始まる。