図解コミュニケーションへの招待

k-hisatune2009-03-23

本日の行動。
9時から、学長室ミーティング。(多摩)
11時から、大学ホームページ打ち合わせ。(多摩)
13時から、税理士事務所と打ち合わせ。(自宅)
16時から、財団法人日本総合研究所理事会・評議員会。(赤坂)
19時から、出版プロジェクトキックオフの集まり。(品川)

右の写真「今日の一枚」は、池の木の枝の上で甲羅干しをするカメ3匹。

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あるメディアで「グレート・コミュニケーター養成講座」と題した多摩大学教授陣のリレー執筆を始める。第1回は私の担当なので、帰宅後書いてみた。図を含め1000字。

第1回:図解コミュニケーションへの招待  
本講座は、ビジネス・コミュニケーション能力に秀でた「グレート・コミュニケーター」を目指すレッスンである。コミュニケーション力を、理解力・企画力・伝達力の総合力と定義すると、理解力と伝達力は他人とのコミュニケーション、企画力は自分とのコミュニケーションであり、これらの3つの力のレベルをバランスよくあげることによって、私たちはグレート・コミュニケーターへの道を歩むことができる。
まず、第1回は「図解コミュニケーション力」がテーマである。
ビジネスの現場におけるコミュニケーションは文章と箇条書きによる情報伝達が主流である。それがあらゆる職場の混迷の主犯である。まず文章最大の特徴はごまかしがきくということである。書いた本人がよくわかっていないのだから、相手はわからないのは当然である。また箇条書きでは各項目同士の大きさを表すことはできない。重なりも表すことはできない。因果関係も表すことはできない。したがって、現実を的確に示すことはできない。大事なことはそのキーワード同士の「関係」である。文章と箇条書きを中心としたコミュニケーションには大きな欠陥があることは明らかだ。

そこで、図解を用いたコミュニケーションに舵を切りたい。地の中に図が浮かび上がってくるものを地図という。情報を扱う仕事のシーンでは現場の中から浮かび上がってくる地図の図柄の見極めがポイントになる。図を描くことが現状理解であり、図を修正することが改善・企画であり、図で説明することが強力な伝達となる。図は全体の構造と部分同士の関係を表すことができる表現手法であり、私たちは対象に対して「腑に落ちる」という感覚を手にすることができる。全体を俯瞰する見晴らしの良い視力、部分同士のつながり・関係を見出す洞察力磨くことができる。

文章地獄、思考を停止させる箇条書き文化、その結果としての人間関係の悪化、、、。そういった風土を刷新するために、丸と矢印を用いた図解コミュニケーションによる自由で闊達で気持のよいコミュニケーション活動の世界に入りたいものである。