「外は広く、内は深い」、「art of life(「人生の芸術化)

k-hisatune2009-04-04

10時から、多摩センターのパルテノン多摩で入学式。
経営情報学部、グローバルスタディーズ学部、大学院の合同入学式は初めてで、人数の関係もありパルテノン多摩の大ホールで開催した。私は司会を担当。
壇上者の名前の読み上げ、学長、常務理事、新入生の紹介、学園歌斉唱、という流れを型どおりにつつがなく進行することを心がける。

寺島実郎新学長の紹介文は、私が考えて以下のように説明した。
本年4月1日より、多摩大学学長に就任いたしました。
経済界においては、三井物産株式会社常務執行役員三井物産戦略研究所所長としての活動を基盤に、問題解決を志向する「経済界の知恵袋」として、多くの経済団体に関わってきました。
官界においては、経済産業省国土交通省農林水産省文部科学省総理府など、数多くの政府審議会の委員として活動し、政策決定に多大な影響を及ぼしています。
また言論界においては、新聞、雑誌、テレビなどの、時宜を得た重厚な発言で、硬派論壇をリードするオピニオンリーダーとして活躍し、世論形成に大きな影響力を持っています。
現在は、財団法人日本総合研究所会長、三井物産戦略研究所会長としても活動中ですが、本年度より多摩大学第5代学長として、次世代の人づくりに向けて若者の教育に力を注いでまいります。

学長挨拶要旨。
開学以来20年たった多摩大学の原点は実学志向、志は教育。グローバル化とデジタル化の二つの流れの中にあった20年は新入生の生きた時代。大学4年間は人間としての力を養う期間。鈴木大拙の「外は広く、内は深い」という言葉をかみしめ接する世界を広くとり、「art of life」(人生の芸術化)という言葉のように白いキャンバスの自分の絵具で絵を描いていって欲しい。

この会場は、駅直結というロケーションの良さ、会場の大きさ、優れた音響効果など、多摩大の入学式の規模ともフィットしていてなかなかよかった。

終了後、バスで大学に。昼食は、教員ラウンジで今年から大学院の客員となった長田貴仁先生と話しながら食べる。長田先生は神戸大学大学院に4年間いたが、今年から本拠は東京に移したそうだ。プレジデントの副編集長だった時代に会ったことがある。経営学者、経営者に豊かな人脈がありそうだ。

13時からは、大学院のガイダンス。新入生、在学生に向けて、各先生から講義の説明をする。私は、春学期は「コミュニケーション経営論」、秋学期は「社会的合意形成論」という科目名で講義する。

多摩大学総合研究所所長の辞令をいただく。任期は2年間。

15時からは、私の講義を受けている大学院の有志10名と一緒に取り組んでいる出版プロジェクトの会合。この本は順調にいけば6月に刊行される。

「今日の一枚」は、大学院ガイダンスの風景。入学式の様子を撮りたかったのだが、司会をしながら撮影することはさすがにできなかった。