樋口裕一VS久恒啓一(入試に役立つ思考力:大学・院ガイド)

今週の学部のゼミ、講義、そして大学院の講義の準備に励んでいたら、大学から呼び出しがあり出勤。林川経営企画室長と打ち合わせ。

そのまま、新宿に出て京王プラザホテルで、ある出版プロジェクトのミーティングの前に、日経BP企画の石河織恵編集長と中原さんに会う。16日に出るムック版「日経 大学・大学院ガイド 2009年春号」の見本をいただく。

社会人・学生のための大学・大学院情報。MBA,MOT,知的財産、アカウンティング、、ビジネススキルをアップさせる。ビジネススクールプロファイル決定版07-09。春から始める入試対策。大学・大学院情報127校。社会人入試を実施している大学院一覧。、、、、。

この「春から始める入試対策」の中で、「対談・多摩大学教授2人が教える入試に役立つ思考力」というテーマで、樋口裕一教授と私の特別対談が掲載されている。3ページ。

対談では、編集部の以下の質問に二人で考えを述べて行くというスタイルで構成されている。
二人の専門家が伝授する小論文成功法。4部構成「論理的に文章をまとめる手段」VS図解「考えをまとめるのに有効」。

  • 小論文はどのように勉強すればよいのか、対策が分からないという声を聞きます。
  • 「4部構成に」ついて具体的に教えてください。
  • 考えをまとめる技術というのが、、、、。
  • そうなると、採点者が樋口先生タイプか久恒先生タイプかによって、入試対策が変わりそうですが、、、。
  • 読解力向上は入試対策の一つですが、何か秘訣はありますか。

最後に、「高校の英語教育を英語で行うという、文部科学省学習指導要領改定案について」」をテーマに、樋口式4部構成法の図と、久恒式図解法の図の比較ができるページがついている。「小論文を書くにあたり、アプローチ方法にこれだけの違いが生じた」と編集部。

こういう対談は、プレジデント社「図解VS文章」という本に結実したNPO知研の対談講演に続き二度目なので、リラックスして互いにかなり切り込んだ内容となった。最後の結論は、以下。

樋口:私自身が中学生くらいまで論理が苦手でね。これはまずいと思って、どうしたら論理的に書けるかを考え抜いて編み出したのが4部構成なのです。
久恒:私は論理的な文章を書くのが大好きでしたが、、、。全体を見渡して考える必要性を実感して、意識的に取り組むなかで確立した手法が図解です。、、

樋口:多摩大学へ入れば、4部構成も図解も、両方学べますよ。
久恒:そこを強調したいという点では完全に同意します(笑)。

手描きで編集部に送った図。ムックでは、きれいになっていた。