「2009年という時代--世界史的転換期として」

9時:入試委員会(全学)
12時半:本年度第1回の大学戦略会議。
14時50分:リレー講座の第1回は、寺島実郎学長の講義。
16時20分:ホームゼミ(2年生・3年生)
19時:GP会議
20時:GP担当懇親会。

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今日は重要なスケジュールが詰まっていて、入試委員会のあとに予定していた学長室スタッフのミーティングの開催を忘れてしまった。

今年の寺島実郎監修・現代世界解析講座2は、「いま 世界の構造転換と日本のあり方を考える」が統一テーマ。
本日は、寺島実郎「2009年という時代--世界史的転換期として」というテーマ。春学期の寺島講義は3回。
「相関」を見抜くことの大切さ、そしてグリーンニューディールの本質についての考察が参考になった。


  • 「外は広く、内は広い」(鈴木大拙)。「火星人の眼・地底人の眼」(司馬遼太郎。「鳥の目と虫の目」
  • つながり、相関、物語。それが体系的知性になっていく。
  • 前半の中国(沈才彬)・中東(山内昌之)・米国(渡部恒夫)・ロシア(天江喜七郎)は「外」。
  • 後半の財部誠一・諸橋正幸・江川詔子・岸井成格浅野史郎は、「内」
  • アメリカ:イラク戦争で3兆ドルのコスト+サブプライム問題での公的資金8兆ドル+景気対策780億ドルで国債を発行するが、買うのは、中国と日本。
  • 2011年までのアメリカ撤退後はイランの影響力の高まるイラクが残る。アメリカ経済は-国家管理的経済へ。
  • 中国のGDPは2010年に日本を抜き世界2位。大中華圏のGDPは2008年に日本を抜いた。
  • アメリカは双子の赤字(経常収支と財政赤字)なのに、金利差と金融技術があり好景気だった。しかしゼロ金利と運用への信用崩壊で支えがなくなった。このため、ドル安・円高となっている。
  • オバマ大統領はグリーンニューディールで2025年に現在5.5%しかない再生エネルギーを、2025年には25%にするという。
  • 20世紀は自動車と石油の相関の時代。それ以前は鯨油だった(ペリーの浦賀来航)。
  • 21世紀は電気自動車への流れ。小型分散化型の再生エネルギーはこれに向いている。次世代の双方送電システムのスマートグリッド・パワーメータなどグーグルが参入。固定価格買い取り制度。
  • グリーンニューディール=EV(電気自動車)XRE(再生可能エネルギー)XIT。相関と相乗。
  • 専門家ほど過小評価するが、もしかしたらこのシナリオで時代が一変するかもしれない。半年から1年以内に方向が見えるだろう。
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ホームゼミは、今期に取り組むプロジェクトの説明会。総合研究所の松本先生、多摩市のやきもの世代交流会の方々と市の職員が見えて説明してくださった。

来週、24人のゼミ生の希望をとって取り組むテーマを決める。

その後、3年生を研究室に集めて、今年の活動について確認する。

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19時からの会議は、諸橋学部長、酒井先生、松本先生、中庭先生、杉本(教務)さん、私で、「地域観光マネジメント」をテーマとした活動を大きな流れとしていく方向で進む。地域観光マネジメントセンターの立ち上げなどを議論。これを進めれば経営情報学部の取り組みに太い芯が一本通ることになると思う。

20時から、聖蹟桜ケ丘で杉本さんのよく知っている店(イタリアン)で、杉田先生(教務委員長)も加わって、懇親会。愉快な話題で楽しく過ごして、自宅到着は23時半だった。