東鳴子温泉「現代の湯治」

仙台のホテルで、東鳴子温泉の旅館大沼の湯守、大沼伸治さんに会う。インターゼミの「東鳴子温泉」チームの相方になる方だ。経済産業省から出向の宮城県経済商工観光部の平泉洋次長、同じく富県宮城推推進室地域産業振興班の安住浩志主幹、同じく企画部地域振興課の三塚秀樹技術主査も同席。県庁をあげて大沼さんらの取り組みを応援している。東鳴子は、川渡温泉鳴子温泉の間にあるのだが、宮城大時代はそこは通り過ぎていたようだ。

大沼さんからは「東鳴子温泉・現代湯治メニュー」というペーパーを材料に、地域活性化の取り組みを熱心に紹介していただいた。

  • 多彩で希少な温泉郡群(温泉)−−「重曹泉の郷」
  • 農山村体験・お稽古事合宿と湯治の融合(体験)−−「田んぼ湯治」「山守湯治」「地大豆湯治」「和」の体験
  • 医療機関と湯治の連携(医療)−−−リハビリ、検査等+湯治
  • オリジナリティのあるイベントの開催(イベント)−−「GOTEN GOTEN 2007 アート湯治祭」
  • 他湯治場、行政、企業との連携(ネットワーク)−−−「渡り湯治」「感覚ミュージアム」「NPOトージバ」
  • 日本の伝統適保養文化を「TOJ」として世界に発信。心身再生の舞台として。−−−「ニッポンTPJIむら」、湯治村塾、統合医療の里へ

今の日本のキーワードが満載のメニューだ。6年間でここまでやってきたのは大したものだ。今後は一つの大きな体系に仕上げていくことが課題だろう。多摩ニュータウン、泉パークタウンとの連携なども視野に入る。地域起こしの全国区になる可能性を秘めたプロジェクトだ。多摩大の学生達を連れていくフィールドワークが楽しみになった。

午後は、宮城大での特別講義。東北電力七十七銀行アイリスオーヤマ、北洲ハウジングという仙台が本社の有力企業の社長メッセージや企業理念などを題材にした。矛盾点を発見したり、項目の順番に疑義をもったり、ということになった。この過程で、各企業への理解と関心の深まり、そして今後の就職活動にあたっての心構えができたという感想をアンケートでもらった。

夜は東京駅近くの洋風居酒屋でビジネスマン時代の仲間と飲む。東京ビル地下の店だったが、ここは勤めていた企業の本社があったビルだった。建て替えられてからは初めてだ。浅山さん、松野さん、西原さん。深夜に帰宅。