「数冊の本を読み、そして現地に行くという生活習慣をつけよ」

k-hisatune2009-08-21

昨日の夜は、朝の5時まで話し込んでいたグループもあったらしい。学生はもちろん先生たちもみんな元気だ。

二日目は、9時から。
まず、先生たちのスピーチから始まる。金先生(北東アジア)、渡辺先生(メカニズムデザイン)は15分程度。時間の関係で諸橋、久恒は一言ということになる。諸橋先生(ベリーピッキング)、私は「偉人の7つの共通項」をテーマに話をした。

寺島塾長の現地に関する情報から始まる小一時間の話も刺激的だった。
‐教員8人のプレゼンを聴いたが、このインターゼミはゴージャスなゼミだ。問題解決(政策、、)
‐今日言いたいことは「数冊の本を読み、そして現地に行くという生活習慣をつけよ」ということ。
‐英国出張、イスラエル、アメリカのユダヤ社会、、、、倍々ゲーム
‐理論ー現実‐理論強化のサイクル
‐箱根‐‐小田原の一夜城、太閤風呂。芦ノ湖、パール判事顕彰碑、杉並の蓮光寺チャンドラ・ボースの骨、小田原に益田孝(三井物産初代社長)の屋敷、、、、
‐パール判事。「パール判決書」(学術文庫・上下)は極東裁判で日本の無罪と主張。尾崎行雄。無言の講演。
チャンドラ・ボース。インド独立運動の風雲児。惨めなインパール作戦ヒットラーインド国民軍ソ連独立運動
ネルーの単独講和。上野動物園に象を寄贈。
‐インドの目線では、日本はどう見えるか。自分との脈絡。相対。深く、広く。
‐益田孝。明治9年に27歳で三井物産を設立。越後屋。60歳で引退。小田原在住。鈍翁という茶人として90代まで。日経新聞の前身の中外物価新報は物産の社内報だった。藤田男爵の藤田観光の箱根小湧園。16「っしゃひ歳でパリ、エジプトのスフィンクス首塚)で27人の侍の写真。「同じ人間なのに何でこんなに違うのか」と涙。益田の人材観と「人の三井」。見識。団琢磨。三井の大番頭主義。資本と経営の分離。みのむらにざえもんと小栗上野介との交流。横須賀工廠と富岡製糸工場。日本工業倶楽部での講演で水圧式エレベータの話。仰ぎ見る先輩・渋沢栄一。土地勘。
‐歴史の知識を積み上げれば、世界に関する知識を積み上げれば、意味が見えてくる。自分が見えてくる。知らないことは恥ずかしいことだ。
‐社会科学的メソドロジーをしっかり獲得。仮説。直観。知識の幅の広がりのなかから。
‐「君の意見は?」と聴きたくなるような人になる
‐下働きでなく、一業を任せられるひとかどの人間に
‐ゼミの積み重ねが母体となった組織、、、

その後、5つのグループごとに集まって今後の調査についての確認を行い、昼食。解散。発表資料と動画、写真は多摩大ホームページの「インターゼミ」にアップする予定。

今回は初めての合同合宿だったが、発表と資料はかなりのレベルまで到達してきたという印象である。秋学期以降の実りが楽しみになってきた。同じ釜の飯を食って、タテ(19歳から40歳。そして60代)もヨコ(学生同士・教員同士・事務局と教員学生)もよいコミュニケーションがとれた。

終了後、諸橋先生、松本先生らと地域活性化マネジメントセンター関係の打ち合わせ。

私はもうひと風呂浴びて小田急ロマンスカーで帰宅。