「小論文の神様」と「図解教の教祖」が明解に説く!

k-hisatune2009-09-05

9月10日発行の新著の見本が届いた。

同僚の樋口裕一さんとの共著で、「対話力」をテーマとした中公ラクレ新書だ。表紙のオビは、「小論文の神様」樋口さんと、「図解教の教祖」の私の顔写真が載っている。中身は、対談本である。樋口さんとは小学校時代の幼なじみであるが、当時の昭和30年代のことも語り合っており、私のとっても大切な一冊となった。

裏表紙のPR文。
「文章術と図解法。ともに「他人に何かを伝える」ためのアプローチの方法である。その分野での「神様」と「教祖」がタッグを組み、現代 の若者に向けて対話力の再生を具体的に提案する。」

「あとがき」(久恒啓一)から
、、、、、このたび、コミュニケーション力を「対話力」という言葉に換えて、共著を出すという機会が巡ってきた。このテーマで数回の対談を重ねてこの本ができあがった。互いの子供時代、大学時代、青年時代も含めて正直に語り合ったのだが、歩いた道筋は正反対だったにもかかわらず、中年となった私たち二人がたどり着いた地平は同じだった。
先日、東京下町で育った10才以上年下の魅力的な経営者と話す機会があったが、その人が語る商人の街の少年時代は、私たち二人が中津で過ごした時代と似た雰囲気だった。雑然として入り乱れた人間関係の中で、コミュニケーション力(対話力)は磨かれるのだと改めて感じた。
対話力は、まさに時代のテーマであり、若い世代が抱える問題の本質でもある。この本では、上下、左右、遠近など、人間関係をできるだけ豊かにしようと努力することを勧めると同時に、文章や図解などコミュニケーションのための武器を手にして「対話力」を磨き上げていくことを提案している。
この本をつくる過程で、二人とも仕事や生き方の根本となるのは、この対話力(コミュニケーション力)であるとの確信を深めている。そして若い世代が対話力を育むために、多摩大学という同じ職場で力を合わせようと確認し合った。
ともあれ、この対談本が現代という生きにくい時代に棹さす若い人たちにいささかでも役に立つことができれば、本当に嬉しく思う。