リンボウ先生、作家の林望さんが「源氏物語」の現代語訳というライフワークに取り組んでいる。
2年間で、400字詰め原稿用紙6千枚の原稿を完成させるという。本人もいうように「千日回峰行のような荒行」である。
20代の大学院時代には、源氏物語は「受け止められる器がなく、ろくに分かりませんでした」。
40代になって再読し、普遍的な人間性が描かれていることに圧倒される。この頃、ライフワークとして源氏物語の現代語訳を志す。
そして、50歳で大学の先生を辞めて、作家活動に専念し、ライフワークに専念するための、経済的基盤を確立する。
10年近くの準備期間を経て、今いよいよライフワークに取り組み始めた。3月から「謹訳 源氏物語」の刊行が始まるそうだ。
こうやってリンボウ先生の軌跡を時系列で眺めてみると、戦略的なライフワークへの取り組みだということがわかる。
さて、自分はどうだろう?